飲食店にとって負担の大きい業務のひとつが「スタッフのシフト作成」。スタッフの希望シフトを集め、適正な人員配置を考えながら調整するには時間がかかります。また、感覚的にシフトを作成した結果、人件費率が高くなってしまう場合もあります。本記事では、シフト作成を効率化する“モデルシフト”について解説する他、具体的な作成方法や、モデルシフトを活用して人件費を削減することができた事例を紹介します。
モデルシフトとは?
モデルシフトとは、売上予算と、目標とする人件費率に基づいて、時間帯ごとに何人のスタッフを配置するのが適正かを可視化したシフトのことです。モデルシフトを作成して、最適なシフトパターンを設定しておくことで、以下のメリットが挙げられます。
メリット
- シフト作成の負担軽減: 一度モデルシフトを作れば、時間帯ごとの適正な人員が一目で確認できるため、シフトの作成時間を短縮することができます。
- 人件費の最適化: 売上予算に基づいた適切なシフトを作成することができるため、人件費を予算内に収めやすくなります。また、モデルシフトの運用開始後、実績と比較することで、シフト作成や店舗オペレーションの課題などを特定しやすくなります。
- シフト作成の容易化:シフト作成の経験が浅い店長でも容易に作成することができます。
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モデルシフトの作り方
モデルシフトは、過去の売上や人件費データ、シフト人数を分析した上で、売上予算や目標人件費率をすり合わせながら作成します。
1、過去データを収集する
- 売上(曜日時間帯別)
- 人件費(平均時給、曜日時間帯別人件費)
- シフト(曜日時間帯別に配置したスタッフの人数)

2、曜日時間帯別の人件費率を計算する
どの時間、どの曜日で人件費率に課題があるのかを分析します。

3、売上が類似する曜日をまとめてパターン化。パターンごとに時間帯別のシフト(モデルシフト)を作成し、目標の売上予算や目標人件費率と比較しながら、モデルシフトの過不足を調整する

モデルシフト作成時のポイント
- 現状の人件費率が目標とズレていた場合、曜日時間帯別の売上と人件費率を確認し、シフトを減らすことができる時間帯があるかを見る。
- 可能であれば、曜日時間帯別の注文数を可視化して適切な人員を検討する。
- シフトを減らせない場合は、売上を上げる方法を検討する。
モデルシフトを活用したシフトの作り方
モデルシフト作成後、スタッフから希望シフトを回収し、曜日パターンごとのモデルシフトに合わせた人数調整を行い、シフトを作成します。
モデルシフトを活用して作成したシフトを運用し、実績との差異があれば適宜、モデルシフトを修正することが重要です。
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モデルシフトの活用事例
モデルシフトの活用で人件費率8%削減!株式会社InNOwt「小さな韓国 あぷろ 東京渋谷店」

業態:居酒屋
席数:105席(2フロア)
客単価:4,000円
- モデルシフト導入前:
人件費管理は店舗のアルバイトリーダーに任せていて、感覚的にシフトが作成されている状態でした。スタッフの希望をできる限り採用してシフトを組んだ結果、10月の人件費率は31.93%でした。
- モデルシフト導入後:
適切なシフト人数の基準ができたことで、モデルシフトを本部と現場の共通言語にしてシフト作成に取り組むことができるようになりました。モデルシフトの調整をする際は、曜日時間帯の注文数を可視化することで、店舗の状況とスタッフの労働量をリアルにイメージしながら適切な人員配置を検討することができ、シフトの適正化につながりました。その結果、翌月の11月には人件費率が24.05%と約8%の人件費の削減に成功しました。
「ダイニー勤怠」でモデルシフトを活用し、シフト作成を半自動化


株式会社InNOwt「小さな韓国 あぷろ 東京渋谷店」の声:
モデルシフトの作成時に、ダイニーの担当者が適切なアドバイスをくれるので、店長は人件費などを細かく考える必要がなくなり、売上管理やスタッフ教育に集中できるようになりました。「ダイニー勤怠」を導入することで、数字の管理が苦手な従業員でも人件費のコントロールが容易にできるようになりました。店長業務を担える人材が増える結果、新規出店のハードルも下がると考えられます。

まとめ
モデルシフトを活用することで、飲食店のシフト作成を効率化し、店長負担を軽減するだけではなく、人件費を最適化することができます。また「ダイニー勤怠」を導入すると、モデルシフト作成や振り返りに担当者が伴走する他、モデルシフトを活用したシフト作成をより直感的、効率的に行えるようになります。
▼ダイニー勤怠の詳細はこちら
https://dinii.jp/service/kintai/
飲食店で働くスタッフにモバイルオーダー上で投げ銭(チップ)を贈ることができるダイニーの「推しエール」機能。「推しエール」を活用しているダイニー加盟店850店舗のうち、【在籍スタッフの合計】で「推しエール」獲得金額が多い店舗と、贈られた回数が多い店舗を、それぞれ上位5店舗ずつランキング形式でご紹介します。
「推しエール」とは?
「ダイニーモバイルオーダー」上で、接客やサービス力が高いスタッフに投げ銭(チップ)とコメントを贈ることができる機能。「推しエール」は、誰が何を贈ったかがキッチン伝票として印刷されるため、スタッフがお客さまにお礼を伝えに行くなど、コミュニケーションのきっかけにもなっています。スタッフへの還元率や投げ銭の金額などは飲食店ごとに自由に設定することが可能です。

【金額部門】「推しエール」店舗ランキング2024
2024年1月1日〜12月31日の「推しエール」総獲得金額でランキングを出しています。
順位 | 店名 | 企業名 | 「推しエール」総額 |
1位 | 焼鳥スミス 天満本店 | 株式会社スミス | ¥1,104,000 |
2位 | 一億円で居酒屋建ててみた。億万鳥者 新宿本殿 | FTT合同会社(イフリアダイニングジャパン) | ¥504,700 |
3位 | 魚屋 十忠八九 福島本店 | 株式会社オーゼットカンパニー | ¥464,600 |
4位 | 魚枡本店 | 株式会社RSコーポレーション | ¥277,800 |
5位 | 餃子のかっちゃん 道頓堀店 | 株式会社double | ¥238,100 |
- 第1位:焼鳥スミス 天満本店(1,104,000円)
堂々の1位に輝いたのは、大阪・天満にある「焼鳥スミス 天満本店」。「推しエール」が贈られると、スタッフとお客さまで乾杯できる仕組みづくりを行い、モバイルオーダーの画面に表示される「推しエール」の説明もわかりやすく、自然とお客さまの目に入る工夫がされています。また「推しエール」が特定のスタッフに偏らないよう、キッチンスタッフや新人スタッフをお客さまに紹介するなどし、店舗全体で盛り上げることで、スタッフのモチベーション向上や接客力の強化につながっています。
株式会社スミス 代表取締役 𦚰さまコメント:
この度、「推しエール」金額部門1位をいただき、大変光栄です!とても嬉しいです!日々応援してくださるお客さま、そして一緒に頑張ってくれているスタッフに、心から感謝します。
推しエールを通じて、お客様とスタッフの一体感が生まれ、店の活気にもつながっています。毎日「推しエールいただきました!」とスタッフも喜んで、楽しく働いてくれています。これからも、お客さまの温かい応援に寄りそいながら、スタッフと一緒に楽しく過ごせるお店づくりを大切にしていきます!本当にありがとうございました!


- 第2位:一億円で居酒屋建ててみた。億万鳥者 新宿本殿(504,700円)
第2位には、昨年の「推しエール」店舗ランキングで1位に輝いた「一億円で居酒屋建ててみた。億万鳥者 新宿本殿」が、今回もランクイン!「推しエール」合計獲得金額は昨年の約2倍となっていて、看板店長の星川さまに続き、多くのスタッフが「推しエール」を受け取っています。「一億円で居酒屋建ててみた。億万鳥者 新宿本殿」では、「推しエール」画面がスタッフのプロフィール一覧のようになっていて、スタッフとお客さまのコミュニケーションを促進できる内容になっています。

- 第3位:魚屋 十忠八九 福島本店(464,600円)
第3位には、「推しエール」スタッフランキング2024の金額部門で1位にランクインしたスタッフ、平沼さまが勤務している店舗が入賞となりました。「推しエール」が良い接客・サービスに対してお礼の形で送られていると平沼さんは話しています。
▼投げ銭「推しエール」獲得金額は全加盟店舗No.1!2024年37万円を獲得した株式会社オーゼットカンパニー平沼さまインタビュー
https://dinii.jp/column_20250117/
- 第4位:魚枡本店(277,800円)
第4位には、東京都豊島区、巣鴨にある海鮮居酒屋「魚枡本店」がランクインしました。回数部門の欄で取り組みについて記載しています。
- 第5位:餃子のかっちゃん 道頓堀店(238,100円)
第5位には、全国で60店舗以上を展開する株式会社doubleの「餃子のかっちゃん 道頓堀店」がランクインしました。同社では、データを分析したところ利益率の良い店舗はリピーター売上が高いかつ「推しエール」金額も高くなる傾向にあるとわかり、この傾向を各エリア責任者に伝えていたそうです。今回ランクインした「餃子のかっちゃん 道頓堀店」は、2024年の利益率は30%、リピーター売上比率は37.9%でした。店舗全体として目標を高く意識し、接客サービス力を上げて顧客満足度が上がることで、結果的に「推しエール」獲得金額もリピーター売上も高くなっていることがわかります。
「餃子のかっちゃん 道頓堀店」エリア責任者さまコメント:
道頓堀店では【お客さまの想いを最優先】をテーマに掲げ、お客さまの表情、言動一つひとつをよく見て先回りをして行動するよう意識づけを徹底してきました。接客スキルの向上を目的として「推しエール」を活用していて、金額よりも件数が多い従業員を評価しています。スタッフにとっては接客スキルを確認するツールになっていて、毎月月末に「推しエール」の結果を見ています。「推しエール」により各自のスキルが可視化されるため、スタッフの向上心が高まったと感じています。

【エール回数部門】「推しエール」店舗ランキング2024
2024年1月1日〜12月31日で、「推しエール」が贈られた回数が多い上位5店舗を紹介します。
順位 | 店名 | 企業名 | 「推しエール」回数 |
1位 | 魚枡本店 | 株式会社RSコーポレーション | 1,283回 |
2位 | 焼鳥スミス 天満本店 | 株式会社スミス | 1,280回 |
3位 | やきとん筑前屋 池袋店 | 株式会社カスタマーズディライト | 1,095回 |
4位 | ウオマルと鶏丸石山店 | 株式会社nadeshico | 919回 |
5位 | やきとり筑前屋 東陽町店 | 株式会社カスタマーズディライト | 890回 |
- 第1位:魚枡本店(1,283回)
回数部門の第1位は、東京都の巣鴨にある海鮮居酒屋「魚枡本店」で、計1,283回の「推しエール」が贈られました。同店はリピーター率が50%を超えるお店で、スタッフへの応援の声として「推しエール」が贈られていることがわかります。
店長さまコメント:
当店では「推しエール」の活用を目的としてダイニーを導入しました。今までは感覚的にアルバイトスタッフの評価をしていたので、お客さまからの評価として「推しエール」が贈られる仕組みに魅力を感じ、時給の査定に活かそうと考えました。「推しエール」で得た金額のうち、8割をスタッフに還元し、残りの2割は社内イベントなどで全スタッフに分配しています。「推しエール」は0円から設定しているので贈られる回数も多く、「推しエール」を受け取ったスタッフは金額に関係なく喜んでいます。
また当店では新人スタッフが入社してから数日間限定で、モバイルオーダーにじゃんけんメニューを設定しています。じゃんけんメニューを注文すると新人スタッフとお客さまでじゃんけんをして、勝敗に応じてお客さまが新人スタッフに「推しエール」を贈ります。そこで、お客さまが勝つとドリンクを1杯無料でサービスするという取り組みです。初日からスタッフが接客を楽しめる仕組みができ、接客に苦手意識があるスタッフも「推しエール」を機にお客さまと笑顔で話せるようになっているのを見かけます。このように、当店では「推しエール」がお客さまとの大切なコミュニケーションツールとして定着しています。

- 第2位:焼鳥スミス 天満本店(1,283回)
第2位には、金額部門で1位を獲得した「焼鳥スミス 天満本店」がランクインしました。
- 第3位:やきとん筑前屋 池袋店(1,095回)
- 第5位:やきとり筑前屋 東陽町東陽町店(890回)
第3位と第5位には、関東を中心に30店舗以上を展開するDineVita Group株式会社のやきとん・やきとり業態「筑前屋」の池袋店と東陽町店がランクインしました。2024年「推しエール」スタッフランキングの回数部門でも2位、4位、5位にランクインしています。同社では、2024年2月〜4月に「筑前屋」業態18店舗で「推しエール」を活用した「接客No.1決定戦」を実施。「推しエール」金額を0円に設定して接客が良かったスタッフに「推しエール」を贈っていただくという企画を行い、POPを作成してお客さまにご案内しました。池袋店と東陽町店ではこの期間に多くの「推しエール」が送られ、今回の入賞に繋がりました。
同社の取り組みについては、近代食堂9月号の特集「繁盛店をつくる 新接客サービス」でも紹介されました。

- 第4位:ウオマルと鶏丸石丸店(919回)
第4位には、滋賀県で14店舗を展開する株式会社nadeshicoの居酒屋業態「ウオマルと鶏丸石丸店」がランクインしました。最も多くの「推しエール」を獲得した新卒社員のあゆさんは、回数部門で全国のダイニー加盟店第4位(270件)を獲得しています。
株式会社nadeshico 経営推進部 川人さまコメント:
弊社では0円から「推しエール」金額を設定し、より気軽にお客さまが「推しエール」を贈れるようにしています。また、各テーブルに1人ずつ担当スタッフがついて接客をする体制にしているためお客さまとスタッフが密にコミュニケーションを取りやすく、より自然と仲が深まって「推しエール」が贈られるのだと考えています。中でも最も多く「推しエール」が贈られた新卒社員のあゆさんは、どうすれば目の前のお客様が喜んでもらえるかを考えて自然と行動ができる方で、いつも笑顔で気持ちの良いコミュニケーションを取っています。「推しエール」回数については毎月社内でランキングの発表があるので、あゆさんの結果を受けて他のスタッフも刺激をもらい、より多くのスタッフが丁寧な接客を意識するようになったと感じています。

いかがでしたでしょうか。昨年の「推しエール」ランキング発表から1年が経ち、店舗や企業全体を挙げた「推しエール」の活用が行われていたり、社内でランキングが発表されたりと、より活発にお店のねらいに合わせて「推しエール」を活用いただいている事例が増えてきています。「推しエール」を通してスタッフとお客さまのコミュニケーションが深まり、更なるスタッフのモチベーションアップや接客力向上につながるよう、引き続き活用事例の創出に向けて伴走してまいります。

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「ダイニーモバイルオーダー」の注文画面をうまく活用いただいている加盟店をご紹介する「イケてるモバイルオーダー画面10選」。昨年の記事が好評をいただき、この度第2弾を発表します!業務効率化だけでなく、ブランディングや顧客体験の向上、客単価アップなどさまざまな切り口で「ダイニーモバイルオーダー」をご活用いただいているお店をピックアップしてご紹介します。
「鶏屋 塚田農場 西新宿小滝橋店」動画や商品説明欄を活用し客単価200円アップ!
株式会社エー・ピーホールディングスが運営する「鶏屋 塚田農場 西新宿小滝橋店」は、2024年10月に既存の「塚田農場」から「鶏屋塚田農場」にリニューアル。これまで以上に地鶏・食材にこだわっていることをお客さまに伝えるため、ダイニーモバイルオーダー画面にもリブランディングを反映させ、産地である宮崎県の紹介や、動画や大きな画像を用いたメニューの魅力訴求、詳細な商品説明など、細部にまでこだわっています。その結果、リニューアル前と比べ、客単価は平均200円アップしています。

【店舗情報】
「鶏屋 塚田農場 西新宿小滝橋店」
業態:居酒屋
住所:東京都新宿区西新宿7-9-18 第三雨宮ビル 1F
席数:100席
客単価:3,000~3,999円
店舗HP:https://shop.tsukadanojo.jp/detail/74/
「DRAセブン」モバイルオーダーの活用で更なるサービス向上を実現
株式会社DREAM ONが運営する20~30代に大人気の居酒屋業態、 DRAシリーズを代表して「DRAセブン 」を紹介。全店舗で統一感のあるオシャレな写真や動画を使用し、画面上部には店舗限定のメニューを作成して特別感を生み出しています。初回来店時は、モバイルオーダー画面を見せながらメニューを説明することでお客さまの満足度向上につながっています。また、接客やサービス力が高いスタッフへ、お客さまがモバイルオーダー上で投げ銭を贈るシステム「推しエール」の画像をスタッフの自己紹介に活用し、接客時の自然な会話のきっかけにしています。モバイルオーダーの利用によって生まれた時間を徹底的にサービス向上に活用する、DREAM ONの企業理念に沿ったダイニー活用法です。

「DRAセブン」
業態:ダイニングバー、イタリアン
住所:東京都新宿区西新宿7-11-15 ミヤコビル 1F
席数:60席
客単価:4,000~4,999円
店舗HP:https://dream-on-company.com/groupshop/shop14.html
「博多かねふく ふく竹 東京駅店」最大限にブランディングをしながら物販に活かして売上アップへ
明太子でおなじみの株式会社東京かねふくが運営する「博多かねふく ふく竹 東京駅店」では、テレビCMの動画を活用したPRにより魅力を最大限に伝え、鍋の追加具材やサイドメニューなど、セット・追加注文をわかりやすくおすすめしています。物販(お土産商品)をモバイルオーダー上で行っていることも大きな特徴で、「出来立て明太子400g」は毎月500〜600個売れています。

「博多かねふく ふく竹 東京駅店」
業態:鍋、郷土料理
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F にっぽん、グルメ街道
席数:47席
客単価:3,000~3,999円
店舗HP:https://kanefuku-fukutake.jp/
「アバンダントリー。」モーニング、ランチ、カフェメニューの自動切り替えでシステムを分かりやすく表現!
株式会社nadeshicoが運営する「アバンダントリー。」では、時間帯に合わせて自動で切り替わる3種類のメニューを使用しています。モーニングとランチはセットメニューとなっており、モーニングではドリンクを選択するとフードを、ランチではフードを選択するとビュッフェの種類とドリンクバーの有無を選ぶことができます。案内もわかりやすく、選ぶ楽しさを感じられるモバイルオーダー画面となっています。モバイルオーダーの利用率も高く、LINE会員数は15,000人を超え、リピーター率は3割を超えています。

「アバンダントリー。」
業態:カフェ、パスタ
住所:滋賀県守山市吉身2-5-22
席数:40席
客単価:~1,999円
店舗HP:https://abundantly-moriyama.com/
「GYOZA SHACK」コンセプト動画と系列店の紹介で送客率アップ!
三軒茶屋で複数店舗を運営する株式会社和音人の「GYOZA SHACK」では、モバイルオーダー画面の上部にコンセプト動画と系列店舗の紹介を掲載。「シャックスタイル」として三軒茶屋を飲み歩くコンセプトを伝えることで、系列店への来店を促します。系列店のメニューからそのまま予約できるのも便利なポイントです。実際に「ダイニーモバイルオーダー」の利用開始から半年間で、「GYOZA SHACK」を訪れた後、他系列店にも行ったお客様は105人いるというデータが出ています。フードとドリンクのメニューは豊富で、統一感のある綺麗な写真が掲載されているため、どれを注文しようか迷ってしまうほど魅力的です。

「GYOZA SHACK」
業態:居酒屋、餃子、イタリアン
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-13-10
席数:30席
客単価:3,000~3,999円店舗
HP:https://gyoza-shack.jp/
「マシマシらーめん。物語はここから始まるのだ。東大阪店」追加・セット注文がしやすい注文体験を提供◎
H&Sパートナーズ合同会社が運営する大阪府東大阪市のラーメン店「マシマシらーめん。物語はここから始まるのだ。東大阪店」では、赤色をメインにした統一感のあるメニューを作成。ラーメンのメニューを選択すると幅広くオプションを選択できるようになっていて、麺やトッピング、ドリンクなどを「マシ(増し)」で注文したくなる工夫がされています。また、口コミを投稿するとラーメン一杯が無料になる告知欄もあり、PRにもうまくモバイルオーダーを活用しています。

「マシマシらーめん。物語はここから始まるのだ。東大阪店」
業態:ラーメン
住所:大阪府東大阪市玉串元町1-9-3
席数:27席
客単価:1,000円
店舗HP:https://www.mashimashi-kenkan.com/
「寿司とワイン オモテサンドリア」コースとペアリングのおすすめで顧客満足度を上げる工夫
株式会社マイルデザインが運営する「寿司とワイン オモテサンドリア」では、顧客満足度向上のために、モバイルオーダー上で最適な注文体験をおすすめしています。単品注文のお客様に当日コースの魅力が伝わるよう、モバイルオーダー画面を開くと、一番目立つ場所にコース案内を表示。コースの注文率向上に繋げています。また、コース料理をご注文のお客様には、それぞれのコースに合わせてモバイルオーダー画面を切り替え、料理に合わせたペアリングドリンクを提案するという注文体験を提供しています。ダイニーモバイルオーダーの活用により、コース料理の出数増加はもちろん、ペアリングドリンクの注文も増加。客単価と顧客満足度向上に貢献しています。

「寿司とワイン オモテサンドリア」
業態:居酒屋、寿司、ワインバー
住所:東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラポルト青山 B1F
席数:38席
客単価:6,000~7,999円
店舗HP:https://omotesandria.com/
「八百屋とごはん かわさき」写真の大きさを使い分け、おすすめや追加注文などみやすいメニューを実現
株式会社SASAYAホールディングスのグループ会社である株式会社中尾が運営する定食屋「八百屋とごはん かわさき」は、統一感のあるバナー写真と、写真の大きさをうまく使い分けた見やすいメニューが特徴。ランチとディナーで構成を変えていて、ランチは注文のしやすさを第一に、定食と追加メニューを綺麗に並べています。ディナーはおすすめ欄に一品メニューを並べる他、夜限定のメニューを大きな写真で挿入してレコメンドしています。

「八百屋とごはん かわさき」
業態:定食
住所:大阪府大阪市浪速区桜川1-1-28 三宝ビル1F
席数:28席
客単価:1,000~1,999円
店舗HP:https://sasaya-company.jp/brand/uraya-nanba
「焼肉たむら 和泉府中店」ランチとディナー別に統一感あるブランディングを実現!
株式会社田村道場が運営する「和泉府中店」では、「ダイニーモバイルオーダー」の導入とともにブランディングを徹底。ランチは「大切なお客様へ」というメッセージとともにあたたかみのあるテイストでメニューを掲載しています。一品メニューやお子さまメニューも揃え、カテゴリごとに写真のサイズの使い分けも工夫しています。ディナーは黒を基調としたデザインに統一。高級感のあるブランディングで客単価アップに繋げています。「ダイニーモバイルオーダー」の利用により顧客データが分析できるため、ランチは30代男女、ディナーは20代男女が多いという結果に合わせて今後もメニュー内容、構成等を企画できることが可能になっています。

「焼肉たむら 和泉府中店」
業態:焼肉
住所:大阪府泉大津市東豊中町3-1-15 うお健ビル 2F
席数:44席
客単価:ランチ1,000~1,999円、ディナー5,000〜5,999円
店舗HP:https://www.yakiniku-tamura.com/menu/izumifuchu/
「ことりカフェ」注文率の高いメニューから順に記載。「鳥エール」など工夫が満載
株式会社ことりカフェが運営する「ことりカフェ」は、その名の通り小鳥と触れ合えるカフェです。モバイルオーダー画面を開くと、小鳥と触れ合えるメニュー「もふもふタイム」が最初に大きく表示され、選択すると内容の詳細や注意事項を見ることができます。次に料理とドリンクのセットメニューを大写真にして上から並べることで、セットメニューの注文率を上げており、実際に出数の上位を占めています。また、ドリンク選択時にオプションで小鳥フロートに変更できる仕様になっていて、写真付きで見やすく表示がされています。さらに接客やサービス力が高いスタッフへ、お客さまがモバイルオーダー上で投げ銭を贈るシステム「推しエール」機能を応用し、スタッフの代わりに小鳥にエールを贈る「鳥エール」を実施するなど工夫の詰まったモバイルオーダー画面になっています。

「ことりカフェ」
業態:カフェ
住所:東京都台東区上野桜木1-8-6
席数:30席
客単価:1,000~1,999円
店舗HP:http://ueno.kotoricafe.jp/
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、業態や地域、ターゲットなどお店の特徴とねらいに合わせてうまく「ダイニーモバイルオーダー」画面を活用している事例10選を紹介しました。ダイニーでは、モバイルオーダーの運用開始までのサポートはもちろん、導入後もダイニーの活用担当者がデータを分析しながら伴走しますので、自社に合った活用を進めていくことが可能です。「自社はどんな活用ができそうか」気になった方は、事例も交えてご紹介いたしますので、お気軽にご相談ください。
▼イケてるモバイルオーダー画面10選(第一弾)記事はこちら
https://dinii.jp/blog_20240320/
▼お問い合わせはこちら
https://dinii.jp/contact/
▼導入事例はこちら
https://dinii.jp/interview/
▼飲食店さま向け最新情報(コラム)はこちら
https://dinii.jp/column/
食事や接客、空間など、お店での体験に満足して後日再来店してくれるリピーターですが、リピーターが増えることで、具体的に飲食店にとってどのようなメリットがあるでしょうか。また、リピーターが多い飲食店にはどんな特徴や共通点があるのでしょうか。本記事では、「ダイニーモバイルオーダー」で注文する際のLINE連携によって獲得できるお客さまの統計データを活用し、リピーターが増えることのメリットと、リピーター率が高い加盟店TOP5店舗の特徴、リピーター率No.1店舗の取り組みとデータをご紹介します。
飲食店でリピーターが増えることのメリット
- 集客のコストが低くなる
新規顧客の獲得には、SNS広告やインフルエンサーマーケティング、ポスティング、グルメサイトの掲載など広告費が高くなりやすく、悩みを抱えている企業さまが多くいらっしゃいます。
一方で、リピーター集客は初回来店時の記憶や満足度が再来店の大きな動機につながりやすく、比較的マーケティングコストが低く抑えられるため、飲食店経営にとって重要な施策になっています。
- 安定的な収益の確保
ダイニーの統計では、2回目来店、3回目来店と来店回数が増えるほど、再来店間隔が短くなり、再来店率が高くなるというデータが出ています。お客さまが常連化することで、安定的な売上の確保に繋がります。

- リピーターは、客単価が上がる傾向にある
ダイニーの統計では、新規客よりも、リピーターの方が客単価が高いと言う結果が出ています。

- リファラル新規客が増える
ダイニーではリピーターが連れてきた新規客のことを、『リファラル新規客』と呼んでいます。
リピーターがリファラル新規客を連れてきて、その新規客がリピーターになり、また新規客を連れてくると言うサイクルが起こり、雪だるま式にお客さまが増えていきます。
さらにリファラル新規客の方が、通常の新規客よりもリピート率が1.4倍、客単価が1.1倍と、リピート率も客単価も高くなるという結果が出ています。
(参照:【月刊食堂連載中】”お連れ様”はリピート率と客単価が高くなる法則)
- リピーターの顧客情報を元に、フィードバックを店舗改善に活用
何度もお店に通うリピーターの方が店舗に詳しく、店舗に対してより具体的で実用的な改善案を提供してくれる可能性が高くなります。また、新規・リピーターの情報を比較することで、ターゲットの参考にもなります。

ダイニー加盟店のリピーター率ランキングTOP5店舗
2024年1月〜11月の期間でダイニーを運用している、かつ「ダイニーモバイルオーダー」の組あたり利用率が平均の75%よりも高い加盟店に絞ってリピーター率ランキングを出しました。なお、全加盟店の平均リピーター率は9.8%です。
店名 | 企業名 | 地域 | 席数 | リピーター率 |
京都炭火焼鳥 アホウどり北野白梅町店 | 株式会社アホウプロジェクト | 京都市 北区 | 45席 | 67.8% |
やきとり たづや 千林大宮店 | 株式会社Tazya | 大阪市 旭区 | 74席 | 65.0% |
焼肉こじま 離れ 住吉我孫子前(FC店) | 株式会社SG Island | 大阪市 住吉区 | 43席 | 59.6% |
やきとり たづや 蒲生四丁目店 | 株式会社Tazya | 大阪市 城東区 | 62席 | 59.3% |
綾瀬(肉)流通センター | 株式会社TWENTY NINE | 東京都 足立区 | 80席 | 58.6% |
リピーターTOP5店舗の共通点は、都心から少し離れた距離に店舗がある、席数が40~80席の中規模店舗であるということでした。どの店舗もリピーターが売上を支えていることがわかります。
リピーター率TOP5店舗のリピーター客数
リピーター率TOP5店舗にはどのくらいの常連客がいるのかを確認すべく、同期間(2024年1月〜11月)の来店回数ごとのお客さま人数を計算しました。どの店舗も50回以上来店しているお客さまが70人以上いるという結果になりました。
2~9回 | 10~29回 | 30~49回 | 50~69回 | 70~89回 | 90~99回 | 100回〜 | |
京都炭火焼鳥 アホウどり北野白梅町店 | 5,656 | 2,215 | 472 | 207 | 83 | 38 | 7 |
やきとり たづや 千林大宮店 | 5,177 | 1,534 | 368 | 85 | 60 | 20 | 94 |
焼肉こじま 離れ 住吉我孫子前 | 2,548 | 627 | 143 | 21 | 0 | 0 | 35 |
やきとり たづや 蒲生四丁目店 | 4,207 | 1,096 | 156 | 70 | 29 | 0 | 2 |
綾瀬(肉)流通センター | 4,468 | 1,578 | 301 | 120 | 81 | 23 | 149 |
ダイニー加盟店リピーター率No.1、「京都炭火焼鳥 アホウどり北野白梅町店」の取り組みと実績
リピーター率が全加盟店No.1になったのは、2024年居酒屋甲子園でも優勝した「学生が週2で通える焼鳥屋 乾杯酒場 アホウどり 聖護院店」の系列店、「京都炭火焼鳥 アホウどり北野白梅町店」でした。同店は、毎月約789人のリピーター、約221人のリファラル新規客が来店しています。
同店の魅力は、一貫したコンセプトとサービス、高い接客力を実現する採用・教育方法にあります。

“学生が週2で通える焼鳥屋”。一貫したコンセプトとサービスで常連客に愛されるお店に
“学生が週2で通える焼鳥屋”をコンセプトにして店名やファザードなどで前面に打ち出すことで、メインターゲットや、気軽に通える低単価なお店であるというイメージが明確になっています。実際に平均客単価は2,200円で、「今月のつくね」330円、「焼鳥屋さんのポテトサラダ」330円、「きゅうりの浅漬け」330円などリーズナブルなメニューが豊富に揃います。また、「アホになって楽しんでください!」とお客さまに明るく元気に伝えるアホウ接客の徹底や、22時にお客さま全員で乾杯する「集合乾杯」の文化などによって、来た人が元気をもらえる、通いたくなるような空間づくりを実現しています。一貫したコンセプトとサービスで多くのファンを生み出し、常連に愛されるお店になっています。

(参照:リピーター率は脅威の72%で全加盟店No.1!ターゲットを絞った施策でファン急増。「アホウどり」泉川さまのスタッフ・お客さまへの熱い想い)

実際の顧客データにもその傾向が現れており、20代が新規・リピーター共に約9割を占めています。また、1週間以内に再来店をするお客さまがボリュームとして最も多く、4回以上の再来店(※)に関しては、2日以内に来店する場合が一番多いという結果が出ています。(※)来店回数ベース

全リピーターの再来店までの平均日数ベースで見ても、平均1週間以内に再来店しているお客さまが約100人もいることがわかっています。
再来店までの平均日数 | 人数 |
1~7日 | 101 |
8~30日 | 537 |
31日〜89日 | 1,077 |
90日~179日 | 611 |
180日以上 | 347 |
従業員満足度・接客力向上を実現する採用・教育のしくみ
「京都炭火焼鳥 アホウどり北野白梅町店」を運営する株式会社アホウプロジェクトの高い接客力の秘訣は、スタッフの採用・教育体制にあります。採用時から「アホは地球を救う」という理念への共鳴を重視するために紙芝居を使った面接を行うことや、接客力を向上するためのストーリーテリングを活用した接客研修、楽しみながらテストにチャレンジし段階的に店舗運営を学ぶ「アホの階段」など、従業員の目線に立った採用・教育の仕組みが整っています。これらの仕組みにより、スタッフが楽しみながら成長し、接客力を上げられる体制構築が可能となっています。

「ダイニー顧客管理」で収集できる2024年1月〜11月のお客さまアンケートは、「再来店意欲」スコアが91点と全加盟店平均より約10点高く、満足度の高かった理由として、“接客”が最も多く挙げられました。また、同期間のアンケート全261回答に対して、自由記述項目「接客の良かったスタッフの名前」に名前やスタッフの特徴が書かれた回答が91件と、約3人に1人が印象のよかったスタッフを挙げていたという結果がでました。それだけ、スタッフの接客に対して良い印象が残っていたということがわかります。

お客さまがどのように満足しているか?リピーターを見える化し、さらなるサービス向上へ
リピーターが増えることのメリットと、ダイニー加盟店のリピーター率TOP5店舗の特徴、リピーター率No.1店舗の取り組みと実績をご紹介しました。顧客アンケートの点数が高いほどリピーター率が高くなるという統計結果も出ており、リピーター率やリピーターの顧客情報を可視化することで、お店での体験に満足しているお客さまがどのくらいいるのか、お店のファンがどんな人かついて知ることができます。来店したお客さまのデータを元に、業態づくりや店舗運営、PR、店舗・従業員教育の改善および飲食店さまにお店のファンや売上を増やしていただけるよう、引き続きサポートしてまいります。
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▼“革新”〜何を選び、どう生きるか〜第17回居酒屋甲子園レポート@福岡サンパレス
https://note.com/mamiko_ohara/n/n943951c64736
▼【月刊食堂連載中】”お連れ様”はリピート率と客単価が高くなる法則
https://dinii.jp/news/news_20240425/
お客さまの満足度を定量的に測ることができる飲食店のお客さまアンケートは、アンケートの点数が上がるほど売上も上がるという相関性はあるのでしょうか?本記事では、「ダイニーモバイルオーダー」「ダイニー顧客管理」導入店舗で収集できるお客さまアンケートの点数と売上データを分析して関係性を見るとともに、売上もアンケート点数も高いお店の事例をご紹介します。
ダイニーアンケートとは?
「ダイニー顧客管理」を利用することで収集できるお客さまアンケートのこと。「ダイニーモバイルオーダー」で注文する際に連携したお客さまのLINEに自動でアンケートが送られるため、飲食店は毎日新鮮なお客さまの声を収集することが可能です。

アンケートの点数と売上の相関性は?
売上上位10店舗のアンケート点数と、アンケート点数上位10店舗の売上を比較
本記事では、ダイニー加盟店の2024年1月〜10月の売上平均と、アンケートの総合評価である「再来店意欲」の平均点を比較。
- 売上が高い上位10店舗のアンケート平均点が全加盟店平均より高いかどうか
- アンケート点数が高い上位10店舗の売上が全加盟店平均より高いかどうか
上記2点を分析します。
条件として、アンケート回答数が少ないと点数に偏りが出るため、回答数が加盟店全体の平均(61.1件/月)以上の店舗にのみ絞って選出しています。同期間の全加盟店平均は、アンケート点数が79.9点、売上は678万円/月となっています。
- 売上が高いお店、上位10店舗のアンケート点数
売上上位10店舗(売上平均約2,600万円/月)のアンケート平均点を算出したところ、74.3点と全加盟店平均79.9点を下回る結果になりました。ただし、アンケートの各項目の平均点を見比べてみると大差はなく、一定の満足度は満たしていると考えられます。また売上上位10店舗のリピーター率平均は8.8%で、業態力やSNS集客、インバウンド集客、商業施設での出店など、新規集客に強みがあるということが推測されます。
売上 | 再来店意欲 | 接客 | 料理 | 提供速度 | 清潔感 | |
売上上位 10店舗平均 | 26,000,000 | 74.3 | 75 | 76.8 | 70.9 | 76.2 |
全店舗平均 | 6,780,000 | 79.9 | 77 | 80.1 | 72.8 | 75.3 |
差 | 19,220,000 | -5.6 | -2 | -3.3 | -1.9 | 0.9 |

- アンケートの点数が高いお店、上位10店舗の売上
アンケート点数上位10店舗(平均92.9点)の売上平均は672万円と、全加盟店平均(678万円)とほぼ同じ結果になりました。上位10店舗には、カフェや30席以下のお店もランクインしています。アンケートの点数が高い=満足度が高い結果、口コミや紹介、再来店につながりやすくなると考えられます。

アンケートの点数ともっとも相関性がある数値は?
売上は新規集客力の影響を受けるため、アンケートの点数と売上には完全に相関性があるわけではないことがわかりました。では、アンケートの点数と最も相関性があるのは何でしょうか。先ほどの売上上位10店舗とアンケート点数上位10店舗のデータを比較すると、リピーター率に相関性が出ていることがわかります。売上上位10店舗のリピーター率は平均8.8%、アンケート点数上位10店舗は平均26.2%と、点数と比例して大きな差が出ています。アンケートの点数が高いと、実際にその後の再来店につながるということになります。

実際に、全加盟店のデータからも、アンケートの点数と最も相関性が高いのはリピート率であることがわかっています。

リピーター率が高くなるメリットとしては、リピーターと一緒に来店する新規客(リファラル新規客)が増えて雪だるま式に新規客が来店するサイクルを生み出すことができたり、リピーター売上を安定的に作れることが挙げられます。
売上もアンケート点数も高いお店は?月商1,500万円、アンケート92.2点を獲得した「麦酒倶楽部ポパイ」の事例
最後に、売上、アンケートともに高い結果を出している加盟店の事例をご紹介します。月商1,000万円以上で最も高いアンケート平均点を獲得したのは、東京都のJR両国駅徒歩2分の場所にある、クラフトビール専門店「麦酒倶楽部ポパイ」です。昭和60年に居酒屋としてオープンし、1996年に「全国の地ビールを飲める店」としてビールタップを増設、今では70種類以上のクラフトビールが毎日楽しめるお店として、連日多くのお客さまが訪れています。

- 「麦酒倶楽部ポパイ」2024年1月〜10月、1カ月あたりの平均データ
- 売上:約1,500万円
- 客数:約3,500人
- 客単価:約4,000円
- アンケート回答数:280.7件
- アンケート「再来店意欲」:92.2点
- リピーター率:40.6%
リピーター率は平均40.6%とダイニー全導入店平均の4倍程度。アンケートの回答数も月平均280件と全加盟店の2倍以上の数になっています。アンケート結果から30~50代の男女に特に愛されているお店であることがわかります。お店の認知経路は約50%が「知人の紹介」と、口コミの強さがうかがえます。


“顧客満足度を上げ、毎月来てもらう仕組みづくり”株式会社シンポ企画 オーナー城戸さまインタビュー
ーどうしてアンケートの点数も売上も高いと考えられるか。
城戸さま:「原価率がお客様の満足度」という言葉を先代からずっと言われてきて、しっかり原価をかけて、お客さまに毎月来てもらえるような仕組みにすることを戦略にしているからだと思います。このお店は両国という地域にあるので、足を運んでもらうためのお店作りが肝心です。施策として、オープンの14時・15時から夜の20時まではハッピーアワーに設定していて、何杯頼んでも1杯ビールを頼むと料理が1品付いてくるようにしています。販促も絶やさず行っていて、リピーターに毎月足を運んでもらえるように、団体用・お一人用で選べるクーポンを毎月2回LINEで配信しています。例えば、団体さまだとピッチャーで750mlサービスになります。結果的に当店の原価率は平均40%程度で、他のクラフトビール専門店と比べてもかなりお得なので、こうやって口コミにつながるのだと思います。
ー常連さまが飽きずに通い続けるための工夫は。
城戸さま:料理のクオリティや変化にもこだわることです。クラフトビール専門店となるとあまり料理への期待値は高くないかもしれませんが、当店ではもともとホテルのフレンチレストランで働いていたシェフを雇っているので、料理も美味しいと言っていただくことが多いです。また、毎月5~6品はシェフが新メニューを自由に作れる制度にしているので、今月のおすすめメニューとして出しています。モバイルオーダー画面の写真は、私が自分で撮影して変更しています。メニューの変更もしやすいですし、説明文も挿入できるので、お客さまに楽しんで注文していただけるように工夫しています。

ー新規集客のために意識していることは。
城戸さま:Googleの口コミやSNS投稿です。口コミは積み重ねなので、長年継続する中で口コミの数も増え、「クラフトビールならポパイ」という認知が取れてきました。また、20代の若い世代も集客できるように、Instagramで私がクラフトビールのうんちくを語ったりしています。Instagramの運用はプロの力を借りながら頑張っています。こういった地道な活動が大事だと考えています。

アンケートはお店の戦略と結果を照らし合わせる「お店の健康診断表」
今回のデータ分析を通して、売上とアンケートの点数には完全な比例関係はないとわかりましたが、平均的な水準を満たすことの重要性や、満足度を高めることでリピーターが自然と増え安定的な収益につながりやすいという傾向がわかりました。
アンケートは売上アップのヒントが詰まった「お店の健康診断表」でもあります。お店に来て欲しいターゲットが来店しているか、ターゲットとなるお客さまが狙い通りに満足しているのかを確認しつつ、お客さまがお店に求めているものや潜在的なニーズを読み解くことができれば、メニューやサービスの質の向上、リピーターの増加や口コミの拡散につながります。自社の強みや戦略に合わせてダイニーのアンケートを活用いただけるよう、引き続きサービスの向上と飲食店さまへの伴走を継続してまいります。
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年末の忘年会シーズンは、飲食店にとって重要な繁忙期。そんな忘年会シーズンにおいて、お客さまとの接点を強化し再来店を促す手段として効果的なのが、公式LINEアカウントでのメッセージ配信です。この記事では、昨年2023年の「ダイニー顧客管理」利用店舗の忘年会シーズンのLINEメッセージ配信で、最も多くのリピーターを生んだ成功事例を紹介します。
忘年会シーズンにメッセージを受け取った人の再来店率は平均38%!配信効果売上800万円を創出した「大衆酒場55 蒲田本店」の配信
2023年の忘年会シーズンに向けての集客で、最も配信効果売上が高かったLINE配信は、株式会社ファイブファミリーが運営する「大衆酒場55 蒲田本店」でした。同店はリピーター率が40%以上と高いお店であることが特徴です。コアなファンや、前回来店から日の浅い再来店しやすい人に絞って配信することで、効率的に効果を出しました。
10月31日と11月30日に、忘年会のお知らせとドリンク1杯無料クーポンを送付。1回目は前回来店から2カ月以内のすべてのお客さまに絞り、2回目は、前回来店から2カ月以内かつ、2回以上来店されている人に絞って配信しました。また、2回目は配信内容の順番を変更し、クーポンを一番上に配置して目立たせました。
メッセージを受け取った人の再来店率は1回目が26.7%、2回目はなんと51%を記録。計2回、1,894通の配信から再来店をした人は計613人で、同じ人が複数再来店した場合やお連れさまを合わせると、計2,930人が来店し、配信効果売上は約800万円になりました。12月はリピーター売上だけで500万円を突破し、リピーターが大きく売上に貢献したことがわかります。

16パターンに分けた配信で効果検証!休眠客の再来店に成功した「四十八漁場」
株式会社エー・ピーカンパニーが運営する「四十八漁場」では、11月に「忘年会フライングキャンペーン」と銘打って、早期の忘年会重要の獲得を狙って配信を行いました。
配信方法については夏頃から検証を重ねていて、来店回数と前回来店からの経過日数でパターンを分けて配信し、リピーターの傾向を分析されました。
配信パターンとしては、来店回数は1回、2回、3回、4回以上と4つに分け、さらに前回来店からの日数を1回来店者には45日以内、46〜180日以内、181〜365日以内、366日〜、それ以外は46〜90日以内、91〜180日以内、181〜365日以内、366日〜で分け、計16パターンを作成しました。
結果は、以前からリピーターとして定着している4回以上来店している層の配信効果が高いことがわかりましたが、これらの複数回の配信結果から、再来店間隔として、46〜90日が最も多いことがわかりました。

配信効果売上として最も効果が高かったのは、「1回来店・前回来店から46〜180日以内」のパターンでした。「四十八漁場」14店舗と、同じ魚業態の「日本橋墨之栄」で一斉に検証を行っていて、これまで蓄積してきたLINE会員数が多いということもあり、「1回来店・前回来店から46〜180日以内」のセグメント配信だけでも780万円の配信効果売上が出ました。
「四十八漁場 池袋東口店」の例を取ると、11月と12月で、前回来店から3カ月以上経ったお客さまが増えたことがわかります。忘年会配信により、想起して再来店することにつながったのではと考えられます。


丁寧な忘年会コース紹介で配信効果売上220万円を創出!コースの出数が増え客単価・売上アップにも繋がる!「魚丸 野洲店」の成功事例
事例3つ目は、滋賀県で14店舗を運営する株式会社nadeshicoの「魚丸 野洲店」です。
11月24日に、全てのLINE会員に忘年会のコースについて一斉配信を行いました。配信では、コースについて丁寧に紹介。画像をタップすると公式サイトの「宴会コース」ページに飛ぶように設定し、再来店を促しました。

ダイニー運用開始から4カ月の短期間で1,174人をLINE会員化していたことが功を成し、1,174通の配信からおよそ10人に1人、126人が来店し、お連れさま含めて計416人の来店につなげ、220万円の配信効果売上を創出しました。
また、「ダイニーダッシュボード」の商品分析を見ると、2023年12月の「5,000円コース(藁焼きコース)」の出数は11月と比べて104増え、出数構成比10位にランクインしました。コースの出数が増えることで客単価が11月より200円アップし、さらなる売上アップにも繋がりました。

「ダイニーモバイルオーダー」が大人数の忘年会利用で活躍する理由
忘年会シーズンに向けて、自社の戦略や強みに合わせてLINE配信を行うことで、リピーター増加、売上アップにつなげることができます。また「ダイニーモバイルオーダー」を導入することで、大人数の宴会利用が多い忘年会シーズンで、業務効率化や顧客満足度向上につながる以下のメリットがあります。
- オーダーテイクの時間が削減される
- 同じテーブル内の人が注文しようとしている商品がモバイルオーダー上でリアルテイムで見れることで大人数でも注文がスムーズになる
- 飲み放題やプランの残り時間がモバイルオーダー上に表示され、POSレジやハンディでもテーブルの利用状況が一目で確認できるため、お客さまもスタッフも時間管理がしやすい

1年で最大の繁忙期であり売上向上を目指せる忘年会シーズン。飲食店で「ダイニーモバイルオーダー」や「ダイニーPOSレジ」「ダイニー顧客管理」が活用され、お客さま、スタッフ、お店の満足度を最大化できるようダイニーはサービスを提供してまいります。
「また行きたい」と思う飲食店の特徴にはどんなものがあるでしょうか。店内の雰囲気、料理ドリンクのコストパフォーマンスだけでなく、スタッフの笑顔やおもてなし、提供時のちょっとした会話など、接客サービスも印象に残るポイントであると考えられます。
今回は、接客・サービスともに評価が高く、さまざまな人気業態をグループ全体で50店舗以上運営する株式会社DREAM ONの接客を撮影してきました!同社は、居酒屋甲子園という日本一の居酒屋を決める大会にて、過去6大会出場ですべて全国大会に出場、2024年も全国大会に出場するなど、日本全国の居酒屋に影響を与えています。「ダイニーモバイルオーダー」でお客さまから送られる投げ銭「推しエール」獲得金額が社内No.1のスタッフ、あむさまの接客とインタビューをYouTubeで公開していますのでぜひご覧ください!
高品質な接客サービスが社内で徹底される、言語化と仕組み化
取材を通して、株式会社DREAM ONの質の高い接客サービスの秘訣は、会社が大事にするサービスの在り方とその実践方法が明確に言語化されていることと、それをスタッフ全員が理論で学び、お店で実践して習得する仕組みが確立されていることにあるとわかりました。
株式会社DREAM ONのバイブルをインタビュー後に見せていただいたのですが、理念から実践方法まで詳細に記載されていて、日々何度も見返す中でサービスマンへと成長できるバイブルだと感じました。

あむさまのインタビューからも、スタッフ全員がDREAM ONのサービスを心から納得し、「最高のサービスを提供している」と自信を持ってお客さまにサービスを届けられている様子が伝わりました。人が憧れ、付いていきたいと思えるような株式会社DREAM ONのブランド、代表取締役赤塚さまが見せる背中も大きな魅力なのだと推察されます。
また、株式会社DREAM ONでは、投げ銭「推しエール」の獲得金額を、社内店舗で使えるお食事券としてスタッフに還元しているというのも大きな特徴で、他店舗の魅力を学ぶ機会にしてさらなるサービス向上へと役立てられています。

言語化と仕組みづくり。ぜひ参考にしてみてください。
ご協力いただいた「吉祥寺DRAナイン」の皆さま、ありがとうございました!
▼「吉祥寺DRAナイン」Official Web site
https://dream-on-company.com/groupshop/shop26.html
近年、飲食業界では、人手不足の解消やオペレーション効率化のために、モバイルオーダーを導入する飲食店が増えつつあります。今回は、お客さまがモバイルオーダー上で決済できる「モバイル決済」にフォーカスを当て、実際に現金で会計した場合と比較して時短につながっているのかを、「タイ屋台999 日比谷店」にご協力いただき検証しました。
モバイル決済とは?
「モバイル決済」とは、お会計時に、お客さま自身がモバイルオーダー上で決済できる機能です。
お客さまにとってのメリット
会計のタイミングでスタッフを呼び、待つ時間や手間が省け、自分が会計をしたいタイミングで、モバイルオーダー画面上で決済をし、そのまま退店することができます。一度カード情報を登録すると次回来店時の入力が不要になり、さらに早く会計を済ませることができる他、相手に気を遣わせずに奢りたい場合にも、気づかれることなくスマートに決済できるというメリットもあります。
飲食店にとってのメリット
お客さまが自分で決済をするため、会計対応の時間がゼロになることです。決済が完了すると伝票がキッチンプリンタで印刷され、レジでも自動で退店処理がされるため、すぐにスタッフ同士で共有でき、お見送りをするだけの状態になります。

【検証】現金会計とモバイル決済の様子を撮影して時間を比較
「タイ屋台999 日比谷店」では月14時間相当の削減に
実際にモバイル決済によってどのくらい会計にかかる時間が削減されるのか、株式会社カオカオカオ 「タイ屋台999 日比谷店」にご協力をいただき、現金会計とモバイル決済の様子を撮影して比較してみました!現金会計は、①お会計ボタンを押す ②会計伝票を受け取る ③お金を渡す ④お釣りを受け取る までを計測。モバイル決済は、①お会計ボタンを押す ②カード情報を入力して決済が完了する までの時間を計測しました。
【検証者】
モバイル決済:ダイニー広報小原
現金会計:ダイニー Sales 藤野
ご協力:株式会社カオカオカオ 代表取締役 新井さま、「タイ屋台999 日比谷店」スタッフの皆さま

結果、現金会計が3分30秒、モバイル決済が28秒と、モバイル決済の方が3分短かったです!
飲食店スタッフは、モバイル決済が行われることで、会計伝票を出してお客さまのところに持って行き、お金を受け取ってレジに戻り、清算して、お釣りとレシートを持ってお客さまのところに行くという一連の流れ、約3分が削減されることになります。
また、「タイ屋台999 日比谷店」では、2024年8月の決済比率データを見ると、モバイル決済は282回行われており、3分 × 282回 = 846分、約14時間の削減に繋がったそうです!モバイル決済、恐るべし・・・

モバイル決済での会計時間の削減が、業務効率化と店の回転率向上につながる
今回の検証により、1回のモバイル決済で約3分の会計時間が削減できるということがわかり、モバイル決済のメリットを明らかにすることができました。飲食店にとっては、会計対応の時間を他の業務に使えるため業務効率化につながる他、お客さまの退店も早くなるため店の回転率もアップします。お客さまにとっても、料理やサービスの提供スピードが上がるだけでなく、ピークタイムは他のお客さまが増えることでスタッフを呼んで待つ時間も長くなるため、飲食店での体験をさらにスムーズにすることができます。
今回ご協力をいただきました、株式会社カオカオカオ 代表取締役 新井さま、「タイ屋台999 日比谷店」スタッフの皆さま、ありがとうございました!
モバイル決済にも対応。業界最安級のキャッシュレス手数料率を実現する「ダイニーキャッシュレス」
モバイル決済含め、キャッシュレス化が進む中で飲食店の悩みとなるのがキャッシュレス手数料。
飲食業界に特化してモバイルオーダーやPOSレジを提供してきたダイニーは、2024年9月19日に、業界最安級のキャッシュレス手数料率を実現する「ダイニーキャッシュレス」をリリースしました。
「ダイニーキャッシュレス」は、決済端末のみでの導入が可能。初期費用0円で簡単に導入いただけます。本記事でご紹介している「ダイニーモバイル決済」は、お客さまの注文体験を楽しくする「ダイニーモバイルオーダー」上でお使いいただけるモバイル決済機能です。
▼「ダイニーキャッシュレス」サービスサイト
https://www.dinii.jp/lp/diniicashless
▼お問い合わせはこちら
https://www.dinii.jp/contact/
ダイニーは、「“飲食”をもっと楽しくおもしろく。」をミッションに、お客さま・飲食店さま、すべてのひとのインフラを目指してサービスをご提供して参ります。

こんにちは!私たちは、飲食店の売上アップを先導する「ダイニーモバイルオーダー」を提供している会社です。
今回のダイニー広報Blogは、インバウンドゲストで連日大行列、月2,000万円以上を売り上げる「うなぎ 串焼き いづも ルクア」(以下「ルクアいづも」)のインバウンド集客・接客のポイントについてご紹介いたします。株式会社スパイスワークス、飲食事業本部 本部長の宇佐川さまにお話しをお伺いするとともに、従業員さまにご協力いただき、インバウンドゲストの来店体験を撮影させていただきました。

「うなぎ 串焼き いづも ルクア」外観
「ルクアいづも」インバウンドゲストが8割
「ルクアいづも」は、観光客にとっても好アクセスな、大阪駅直結のルクアB2階「バルチカ」内にある店舗。写真映え間違いなしの「そびえる鰻玉丼」が行列を生む看板商品となっています。ダイニーモバイルオーダーが収集するデータ(※)では、2024年7月の「ルクアいづも」インバウンドゲストの客数比率は83%。内訳としては韓国語・中国語ユーザーが約6割を占めるという結果になっています。
飲食事業本部 本部長の宇佐川さまからは、「ここ1、2年でインバウンドゲストがかなり増えました。」とコメントをいただきました。

(※)「ルクアいづも」2024年7月、モバイルオーダー利用客の携帯端末言語の統計
型に捉われない、顧客体験の最大化がSNS・口コミ人気の鍵
「拡散したくなる」インバウンド集客のための工夫
集客の秘訣を宇佐川さまにお伺いしたところ、SNSでの拡散や認知の拡大を目的に、
- 外観・内観の演出
- Google Mapのコメントへの誘導
を工夫しているとお答えいただきました。
外観は、日本らしいのれんが目に入り、店外POPでは鰻玉丼の写真が目を惹きます。POPでは、メニュー名をそのまま英訳するのではなく、何が入っているかかわりやすいように、具材のみ英語で記載するのだそうです。
店内は、他の飲食店との違いを重視し、季節感ある飾り付けで日本文化を感じてもらえるように工夫されています。
取材時は夏ということでお祭りがテーマとなっていて、お面や提灯など、夏らしい飾りが店内を彩っていました。

また、Google Mapでの口コミが増えるよう、スタッフさんが、自分の顔写真やInstagramが載っているストラップを首から下げて「よろしければ感想や応援コメントをくださいませんか」と伝えているとのことで、ほとんどの方が協力してくれるとお話しくださいました。

“敢えて変えない”インバウンドゲストへのオペレーション
インバウンドゲストへの接客の工夫についてお伺いしたところ、 “敢えて”インバウンドゲストにも日本語で同じ説明をするとお話しされました。「型にハマらず、どうやったらお客様が喜ぶか、お客様の立場になって考えることを大切にしています。海外のお客様は日本の文化や真心に興味がある方が多いからこそ、パフォーマンスも簡素化だけすればいいのではなく、敢えて日本語で、身振り手振りを交えて接客することを大切にしています。そのため、一番にこだわっているのは、3ヶ国語のPOPです。メニュー、お通し説明、待ち列、満席等のPOPを用意し、一部手作りで作成したりもしています。これがあれば、日本語のオペレーションでも、海外のお客様は十分に理解をしてくださいます。」と宇佐川さまはお話しされました。
外国語のメニューだけ見せられて無言で終わるより、日本にいるからこそ、日本語で接客してもらえる方がお客さまは日本らしい体験ができる。お客さまの本心を理解した空間作りを大切にされています。

店外で並んでいる間に見ることができるメニュー。外国語で書かれたページも用意されています。

お客様が席に着いた後、日本語で説明する際に見せるご案内POP、中国語と韓国語バージョン
ダイニーモバイルオーダーで視覚的に魅力が伝えられる
外国語のPOPと同様に、インバウンド対応で活躍しているのがダイニーモバイルオーダー。携帯端末の言語に合わせて、英語・中国語・韓国語に自動で翻訳されます。(メニュー表記は修正可)
ホールスタッフの方は、「接客ではできない説明をダイニーモバイルオーダーがしてくれるので、影響はすごく大きいです。鰻玉丼やドリンクなど、見て楽しいメニューが多いので、写真や動画で視覚的に魅力を伝えられているなと思います。有難いことに日々満席のお店なので、モバイルオーダーは本当に助かっています。」とお話しいただきました。

ダイニーモバイルオーダーの画面。パイナップルジュースは、ライト付きの容器が光る動画が流れます。インバウンドゲストにかなり喜んでいただけるのだそうです。
「ルクアいづも」のオペレーションを体験してみた
日本人にもインバウンド客にも同じオペレーションをされるということで、入店から商品提供までの一連の流れを撮影させていただきました。
ぜひご覧ください。
おわりに〜 “自分たちはそこまでやろう”〜
宇佐川さまやスタッフの方にたくさんお話をお伺いし、入店から退店までの体験ストーリーにこだわりきられていると感じたお時間でした。スパイスワークス社のお店づくりの特徴として、お客様を巻き込んだ、スタッフとお客様との会話や楽しい体験を届けられる体験・メニュー作りを大事にしていると宇佐川さんはお話しされました。「ルクアいづも」が初めてSNSでバズったきっかけも、ある台湾人のYouTuberが、お客様がチンチロにチャレンジしてスタッフと楽しんでいる様子を投稿して拡散されたことだったそうです。
また、こんなに大行列・満席の中でも、お客様の退店時に外に出てお見送りするところまで徹底されていて、「そこまでやるお店が多くないからこそ、自分たちはやろうと話しているんです。」その期待を超えるホスピタリティが、SNSで高評価・拡散され行列を作る秘訣なのだと感じました。
宇佐川さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました!

▼「うなぎ 串焼き いづも ルクア」公式Instagram
https://www.instagram.com/idumolucua/