
プレスリリース
2023.11.17
飲食店の投げ銭機能「推しエール」とは?1ヶ月で64,900円の「推しエール」を獲得したスタッフの声
人手不足が慢性化し、有効求人倍率が平均の約3倍に及ぶ飲食業界では、人が集まらなかったり離職につながる大きな理由の一つが「給与が低い」ことだと言われています。そんな中、スタッフの給与アップとモチベーションアップのために活用されているのが、株式会社ダイニーが提供する「ダイニーモバイルオーダー」の投げ銭機能「推しエール」です。本記事では、2021年にリリースしたダイニーの投げ銭機能「推しエール」の特徴や、ダイニー全加盟店の「推しエール」獲得金額1位(2023年)のスタッフインタビューをご紹介します。
(記事の最終更新日:2023年11月)
投げ銭機能「推しエール」とは?
「推しエール」とは、接客やサービス力が高いスタッフへ、お客さまがモバイルオーダー上で投げ銭を贈ることができるシステムです。
「推しエール」には以下の特徴があります。
- ライブ配信アプリの投げ銭機能のように、アイテムを送る形で気軽に送ることができる
- 特別なアプリダウンロードは不要、モバイルオーダー上で送り、金額はお会計に加算される仕組み
- 「推しエール」が贈られるとキッチン伝票として印刷されるので、飲食店スタッフがリアルタイムで把握できお礼を伝えに行くことができる

飲食店の「推しエール」活用状況と事例のご紹介
スタッフに贈られた「推しエール」全店舗総額は50~100万円
ダイニー導入店、全店舗の「推しエール」総額のグラフです。
毎月総額50万円~100万円前後の推しエールがお客様から贈られていることがわかります。
2023年10月は、約800名の飲食店スタッフの方が推しエールを受け取りました。

「推しエール」でスタッフのモチベーションアップ!奴ダイニングさまのお声
「肉バル BEEF KITCHEN STAND」を運営する株式会社奴ダイニング様の事例インタビュー記事「【ダイニーってどう?vol.4】再来店に繋がる「推しエール」活用法とは?」にて松本社長が「推しエール」についてこのようにお話しされています。
実際にスタッフのやりがいにもつながっていますし、やはり「推しエール」をいただいたスタッフは喜んでいるので、この取り組みの認知がいっそう広がっていけばうれしいですね。今後も大きな可能性を感じています。
また投げ銭と言えば女性ばかり入るのでは、、というイメージはあるかもしれませんが、
2023年10月全店舗の「推しエール」を受け取った金額ランキング上位50人を調べると、
女性25人、男性22人、店舗全体3と、性別関係なくお客様からのエールが届いています。

2023年10月の獲得金額ランキング1位は64,900円!リファラル採用にも!「大衆肉酒場 ブラック」スタッフの声
2023年10月の「推しエール」を受け取った金額ランキング1位は、 株式会社ファイブディアライフ様が運営する「大衆肉酒場 ブラック」アルバイトスタッフのりおんさま。
なんと、1ヶ月で92回、64,900円の推しエールを受け取られています。 今回、りおんさまご本人と、株式会社ファイブディアライフ本部マネージャーの北川さまにお声をいただきました。
・りおんさま(アルバイトスタッフ)の声
まさかこんな額の推しエールを頂けるなんて思ってもいなかったのでとても嬉しいです!
お客様の気持ちになることを一番に、また来たい!と思って頂けるような接客を心がけていました!
元々人と関わることがあまり得意ではなかったので、将来のためにと居酒屋で働き始めたのですが、推しエールを頂いた分モチベーションに繋がり、また貰えるように頑張ろうという気持ちになることができています。
もっといい接客が出来るように日々心がけていきます!
・株式会社ファイブディアライフ本部マネージャー北川さまの声
現場スタッフのモチベーションが変わるので嬉しいです。推しエールをもらったスタッフは直接お礼を言いに行ったり、お見送りに行ったりしています。
みんなそれぞれ名札をうまく書いたりしていて、主体的にやってくれてますね。
金額関係なく、もらうだけで嬉しいものだと思います。
りおんさんも、先月推しエールがたくさん入った日があって、その日は他のスタッフも応援していましたし、本人はめちゃくちゃ嬉しそうに帰りました。スタッフみんなでご飯をする費用にも一部充てさせて頂いているので、そうやってみんなの笑顔になることは本人にとっても喜びになっていると思います。
実際に、りおんさんはお友達を紹介してくれて採用にも繋がっているので嬉しいです。
また、「推しエール」の回数や、ダイニーのアンケートで頂いた名指しのコメントは、時給査定の項目に入っています。このように、ダイニーの「推しエール」を評価にも活用させていただいています。
飲食店の人手不足の状況は?
採用難…有効求人倍率は全職業の2~3倍
厚生労働省の令和5年の調査によると、有効求人倍率(応募者一人あたりの求人数)は、 全職業平均が1.18なのに対し、飲食店は調理系が2.91、接客系が3.11と、 約3倍も求人数が多い=採用が難しいことがわかります。 特に、接客・パートの採用が困難になっています。 飲食店の運営は大半がパートアルバイトであることを考えると、人手不足の深刻さが伺えます。

(出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和5年9月分)について)
「始めやすく辞めやすい」飲食店の入職・離職率ダントツ1位
厚生労働省の調査によると、飲食サービス業・宿泊業の入職率・離職率は共にダントツの一位となっています。
始めやすいと言うことは、辞めやすいという可能性も孕んでいることが推測されます。

飲食店で働きながら物心両面の喜びを得る環境を広げたい〜チップの歴史から〜

海外で一般的になっているチップがなぜ生まれ、広がったのか。それは欧州で友人の家を訪れた客が、給仕係に感謝の気持ちで金を渡したことが始まりとなり、その後アメリカ1863年の奴隷解放後、黒人に金を払うのを嫌った飲食店などの白人雇用者が、 賃金を客からのチップでまかなおうとし、南部を中心に定着したと言われています。
(参照:朝日新聞 DIGITAL チップは米国文化か、格差の象徴か 低すぎ時給に廃止論、TRiP EDiTOR なぜ海外で「チップ」が必要なのか?かつて日本にもあった心付け文化の世界史)
つまり、チップ制度はスタッフへの感謝と賃金面での支援で根付いてきたと言えます。日本でも、実は江戸時代以降に「心付け」という宿泊施設や飲食店のスタッフに直接お金を渡す文化があったとされていて、施設に「サービス料」を自動的に払う制度ができて無くなった経緯があります。たとえ金額は高くなかったとしても、お客さまからありがとうの気持ちを形で受け取れることで、 大きなやりがいや向上心につながります。 採用率アップや離職率軽減、飲食店の人手不足の改善に少しでも貢献できるよう、引き続き継続、啓蒙をしてまいります。