コラム
2026.01.26
テーブルトップオーダーとは?失敗しない導入のコツを解説
- 基礎情報
飲食店での人手不足が深刻な課題となる中、注文業務を自動化するテーブルトップオーダーが注目を集めています。タブレット端末やお客さま自身のスマートフォンを活用することで、スタッフの負担を減らしつつ、利便性を高めることが可能です。本記事では、システムの種類や導入によって得られる具体的な効果、コストの目安から運用の注意点まで詳しく解説します。
テーブルトップオーダーとは
テーブルトップオーダーは、飲食店の各テーブルでお客さま自身が注文を行うセルフオーダーシステムの一種です。従業員が注文を聞きに行く必要がなくなり、注文業務の大幅な効率化と人的ミスの削減を実現します。このシステムは大きく分けて、店舗が用意する専用タブレットを使うタイプと、お客さまのスマートフォンを使うモバイルオーダーの2種類が存在します。それぞれの特徴を理解することが、自店舗に最適なシステムを選ぶ第一歩です。
専用端末を設置するタブレット型の特徴
専用端末を設置するタブレット型は、各テーブルに据え置きのタッチパネルを配置して注文を受け付ける形式です。
大きな画面でメニューを視覚的に訴求できるため、客単価の向上をめざしやすいのが特徴です。高精細な画像や動画を表示でき、誰でも直感的に操作できる画面設計になっているからです。例えば、居酒屋などで「本日のおすすめ」を大画面で表示し、追加注文を誘発して成功している事例が多くあります。視覚性の高さと確実な操作性を重視する店舗にとって、非常に有効な選択肢となります。
タブレット型の主なメリット
・メニュー写真が大きく表示され、料理の魅力が伝わりやすい
・電池切れや通信不良のリスクが低く、安定して作動する
・充電設備と一体化した専用什器で、卓上が整理される
自身のスマホを使うモバイルオーダーの特徴
自身のスマートフォンを使うモバイルオーダーは、お客さまが卓上のQRコード(※1)を読み取り、注文専用サイトで操作する形式です。
導入費用を最小限に抑えつつ、非接触での注文環境を迅速に整備できるのが大きな利点です。店舗側が専用の注文端末を購入・維持する必要がなく、お客さまが所有するデバイスを利用するためです。実際に、カフェや小規模な飲食店など、限られたスペースと予算でデジタル化を進めたい店舗での採用が広がっています。コストパフォーマンスを優先しながら、スマートな接客を実現したい場合に適したシステムです。
モバイルオーダーの主なメリット
・専用端末の購入費用がかからず、初期投資が安く済む
・お客さまが自分の端末を使うため、衛生面での安心感が高い
・アプリのインストールが不要なタイプが主流
・お客さまのスマホを使うため、LINEなどのアプリと連携しやすく、会員登録や次回販促につなげやすい
※1 『QRコード』は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
普及の背景にある人手不足とインバウンド需要
テーブルトップオーダーが普及している背景には、深刻な人手不足とインバウンド需要の拡大があります。
注文業務をセルフ化することで、少人数のスタッフでも安定した店舗運営を継続できる体制が整います。労働人口の減少により接客スタッフの採用が難しくなる中、テクノロジーによる補完が急務となっているためです。また多言語切り替え機能により、外国語を話せるスタッフがいなくても、外国人のお客さまへ正確な対応が可能になります。テーブルトップオーダーは、人手不足の解消とインバウンド客への適切な対応を両立させるための、強力な解決策となっています。
テーブルトップオーダー導入で得られる3つの効果

テーブルトップオーダーの導入は、店舗運営の課題解決に直結します。主な効果は、注文の待ち時間短縮、客単価の向上、外国人対応の円滑化の3点です。これらは従業員の負担を減らすだけでなく、お客さまの利便性を高めることにもつながります。結果として、売上拡大とコスト削減を同時に実現できる点が、多くの飲食店で選ばれている理由です。
導入による具体的な3つの効果
・注文待ちのストレスをなくし、顧客満足度と回転率を上げる
・直感的にわかりやすいメニュー表示で、お酒やデザートなどの追加注文を促す
・多言語対応を自動化し、インバウンド客・スタッフへの負担を同時に減らす
待ち時間解消による回転率向上
注文の待ち時間がなくなることで、店内の回転率が向上します。お客さまが呼び出しボタンを押してスタッフを待つ時間がゼロになり、注文を受けるところから提供までのスピードが上がるためです。ピークタイムには、テーブルトップオーダーを使用することで、1テーブルあたりの滞在時間が平均で10分程度短縮される事例もあります。スムーズな注文体験が集客数の最大化につながり、さらに待ち時間が減ることによる顧客満足度向上も見込めます。
画像・動画メニューによる追加注文誘発
魅力的な画像や動画によるメニュー表示により、客単価の引き上げが可能です。文字だけのメニューではなく、直感的に「美味しそう」と感じるような画像にすることで、料理の魅力を効果的にアピールできるからです。例えば、シズル感のある写真と魅力的な商品説明にこだわったところ、テーブルトップオーダー利用者の客単価が約1,800円高くなった店舗も存在します。メニューづくりの工夫は、追加注文を自然に促す仕組みとして機能します。
多言語切り替えによるインバウンド対応
多言語切り替え機能の活用により、インバウンド客へのスムーズな接客が可能になります。英語、中国語、韓国語など複数の言語でメニューを表示できれば、言語の壁による注文ミスや説明の手間を解消できるためです。実際に、インバウンド需要が多いエリアの店舗では、接客時間の大幅な短縮・注文ミスも減り、インバウンド客の満足度向上に繋がっています。外国語を話せるスタッフがいなくても、正確でストレスのないサービスを安定して提供できます。
タブレット型とモバイルオーダーの比較

タブレット型とモバイルオーダーは、コストや運用面で大きな違いがあります。どちらを選ぶべきかは、初期投資の予算や店舗の回転数、客層によって決まります。導入後に「想定より費用がかかった」といった失敗を防ぐためにも、費用の相場や回収の目安を正しく把握することが重要です。自店舗の状況に照らし合わせて、最適なシステムを検討しましょう。
初期費用と月額費用の相場
初期費用を抑えたい場合はモバイルオーダー、視認性を重視するならタブレット型が適しています。タブレット型は専用端末の購入費用が必要なため、初期費用が高くなる傾向にあるからです。例えば、30席の店舗で全卓にタブレットを配置すると100万円を超えることがありますが、モバイルオーダーは数万円で済みます。予算と目的に応じて、システムを慎重に選ぶ必要があります。
| 項目 | タブレット型 | モバイルオーダー |
| 初期費用 | 50万円〜150万円程度 | 0円〜40万円程度 |
| 月額費用 | 1万円〜3万円程度 | 0円〜4万円程度 |
| 端末代 | 1台3万円〜 | 不要 |
投資回収シミュレーション
多くの店舗では、導入から半年から1年程度で投資費用を回収できます。人件費の削減額が、システムの月額利用料や導入コストを上回るためです。具体的には、月15万円の人件費を削減できた場合、初期費用が100万円でも約7ヶ月で投資分を回収し、以降は利益が増えていきます。導入前に、月間の人件費削減見込みを算出し、具体的な投資回収計画を立てることが重要です。
業態別の選び方
ファミレスや回転寿司はタブレット型、居酒屋やカフェはモバイルオーダーが向いています。注文頻度が高い回転寿司では、端末が卓上に固定されている方が利便性が高いですし、子連れが多いファミレスでは大きく表示されるタブレットが向いています。
一方で、滞在時間が短く注文回数が少ないカフェでは、自身のスマートフォンで完結する手軽さが好まれますし、居酒屋では、お酒を各々のタイミングで注文しやすいモバイルオーダーが好まれます。
お客さまの滞在スタイルや注文回数に合わせて、ストレスのない方式を選びましょう。
業態別の推奨システム一覧
| 業態 | 推奨タイプ | 理由 |
| ファミレス | タブレット型 | お子さまや高齢者でも操作しやすい大きな画面が必要なため |
| 回転寿司 | タブレット型 | 注文回数が多く、視認性が重要なため |
| カフェ | モバイルオーダー | 滞在時間が短く、レジ待ちの解消に即効性があるため |
| 居酒屋 | モバイルオーダー | 注文回数が多く、各々が自身のタイミングで自身のドリンクを発注できることで、客単価アップが見込めるため |
テーブルトップオーダー導入のデメリットと現場での対策

導入には多くの利点がありますが、機械操作に不慣れなお客さまへの対応や、通信環境のトラブルといった課題も存在します。デジタル化を成功させるためには、システムを導入するだけでなく、現場での運用ルールを整えておくことが欠かせません。懸念されるデメリットに対して事前に適切な対策を講じることで、従業員もお客さまも安心して利用できる環境を作ることが可能です。
高齢者への操作フォロー体制
デジタル操作に不慣れな高齢のお客さまには、スタッフによる対面でのフォローが重要です。スマートフォンの操作やタッチパネルの扱いに抵抗を感じ、注文自体を諦めてしまう可能性があるためです。例えば、初回注文時にだけスタッフが操作方法を説明したり、従来通りの口頭注文も受け付けたりするルールが効果的です。システムに頼り切るのではなく、必要に応じて柔軟にサポートする体制を整えましょう。
スタッフが意識すべき接客チェックリスト
・ご来店時に「操作方法で不明な点はありますか」と一言添える
・操作が止まっているお客さまがいないか、常に客席を見守る
・口頭注文も可能であることを伝える
ネットワーク環境整備とトラブル対応
システムの安定稼働のために、強固なネットワーク環境の構築とマニュアルの準備が必要です。通信障害が発生すると注文が一切通らなくなり、店舗運営が完全にストップするリスクがあるからです。具体的には、業務専用のWi-Fi回線を用意し、万が一の故障時に備えた紙のメニュー表を常備しておく対策が挙げられます。技術的なトラブルを想定した二段構えの対策が、現場の混乱を防ぐ鍵となります。
接客時間の創出とおもてなし
注文業務を自動化したことで生まれた時間を、おもてなしの質の向上に充てることが大切です。接客が事務的になりすぎると、店舗の個性や温かみが失われ、顧客満足度が下がる恐れがあるためです。料理の提供時に食材のこだわりを伝えたり、お客さまの状況に合わせた細かな配慮を行ったりする余裕が生まれます。セルフオーダーは手を抜くための道具ではなく、より良いサービスを提供するための手段と捉えましょう。
まとめ:テーブルトップオーダーで注文業務を自動化しよう

テーブルトップオーダーは、現代の飲食店が抱える人手不足やインバウンド対応といった課題を解決する強力なツールです。導入により注文業務が自動化され、従業員はより付加価値の高いサービスに専念できるようになります。自店舗の規模や客層に合わせて、最適なシステムを選択することが成功への第一歩です。
本記事の重要なポイントをおさらいします。
・タブレット型とモバイルオーダーの特性を比較して選ぶ
・待ち時間の解消による回転率向上と客単価アップをめざす
・高齢者へのフォローや通信トラブルへの備えを万全にする
・創出した時間で、店舗独自の「おもてなし」を強化する
デジタル化の推進は、単なる省力化だけでなく、お客さまの満足度向上にも直結します。本記事で解説した導入のコツを参考に、現場の状況に即した運用を検討してください。効率的な店舗運営を実現し、持続可能な飲食店経営をめざしましょう。
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