株式会社オオサカチャオメンは、代表取締役の上甲さまが、お初天神裏参道の人気店『活海老バル orb 裏参道』に12年勤務し独立して立ち上げた会社です。現在は、大阪本町、お初天神裏参道、天満で3店舗を運営しています。おすすめメニューは、店名にもなっているチャオメン。具材たっぷりの餡の上に、ふわっとカリッと蒸し焼きにした極細麺を乗せた、お酒に合う新しいおつまみメニューです。

お話は、代表取締役の上甲 博司さまにお伺いしました。

【インタビュー同席者】
株式会社オオサカチャオメン 代表取締役 上甲さま
株式会社ダイニー  広報 小原、カスタマーサクセス 山崎

本町、梅田に続く天満店！はしご酒文化での戦略は？

回転重視の天満、ダイニー活用で客単価アップ！

ダイニー小原：貴社3号店となる天満店からダイニーを導入頂いたとのことですが、どういうきっかけだったのでしょうか？

上甲さま：元々、2021年にコロナ感染防止のために全店で公式LINEを取り入れて、スマホでメニューだけ見れるようにしていたんです。ただ、最近になるとモバイルオーダーが普及してきて、だんだん「注文できない」という時代遅れ感が出てきてしまったのがきっかけでした。

その中で、オーゼットカンパニーさんがダイニーを使っているのを見て「いいな」と思いました。
天満はかなり忙しくて回転が大事になるので、よりオペレーションを良くできるようにダイニーさんを検討させて頂きました。（オーゼットカンパニーさまインタビュー記事）

ダイニー小原：そうだったんですね。ダイニー導入後、実際に変化はありましたか？

上甲さま：今までは6〜7人で運営していたのですが、今は4〜5人でも効率良く運営できるようになりましたね。

ダイニー小原：2人減らせるのは大きな変化ですね！忙しい時のスタッフさんのストレスが軽減されたら嬉しいです。

先日「オオサカチャオメン お初天神裏参道」の方に行かせて頂いたのですが、また雰囲気が全然違うなと。梅田と比べると戦略も違うのではないですか？

上甲さま：そうですね。はしご酒で有名な天満は梅田よりも客単価が下がります。ただ、モバイルオーダーを入れたら更に客単価下がるんじゃないかと思ってたんですけど、上がりました。

ダイニー小原：全導入店の傾向としても、モバイルオーダー利用者の方が単価が高くなるんです。御社の場合は、特にリピーターが客単価を押し上げていることがわかっています。

オオサカチャオメン天満市場店の、ダイニー未利用者、利用者（新規 / リピーター）の注文数の変化。モバイルオーダーの利用者の方が単価が高く、更にリピーターの方が注文数が多く安定しています。結果的に、全体の客単価も上がっています。

新規客をファンにするには？モバイルオーダーでオススメの食べ方を誘導

ダイニー小原：ダイニーを導入してから取り組まれたことはありますか？

上甲さま：客単価を上げるために、ハッピーアワーを無くしました。その後代わりに、”乾杯ドリンク99円”を店頭に出すと反響ありましたね。また、モバイルオーダー画面では、看板メニューを食べてもらえるようにおすすめメニューを設定しました。

ダイニー小原：そうだったんですね！確かに、お料理もドリンクもこだわられているかと思うので、推したいものを頼んで満足頂くことは大事な気がします。

上甲さま：名物の蒸し物は提供に時間がかかるので、その間にスピードメニューを頼んでもらえるように、オーダー画面でも伝えつつ、口頭で積極的に取ることにも気をつけています。

オオサカチャオメン天満市場店のダイニー画面。
頼んで欲しいものが明確に伝わるメニュー画面になっています。

上甲さま：最近は点心4種盛りの出数を見ています。興味深いことに、2名だと1つ、4名だと2つの注文が多いんです。はしご酒の文化で、みんなで分けるんですかね。次は、3種盛りにして、注文率と単価の反応を見る予定です。

ダイニー小原：検証してくださってありがとうございます！

また、飲み歩きをするエリアだと、新規のお客さまをいかにリピーターにするかもとても大事だと思うのですが、順調にリピーターも増やされていますよ！
新規客のアンケート回答を見ると、「料理」次に「接客」の満足度が高いです。どちらもダイニー導入店平均より高くなっています。

私が以前友人と行かせて頂いた時も、「美味しい」って皆が言っていて、店員さんもとても優しくて、紹介して良かったなと思いました。天満の雰囲気にもフィットしているのが私としても嬉しいです。

上甲さま：ありがとうございます。

オオサカチャオメン天満市場店の顧客内訳(100%積み上げグラフ)。リピーター、アンバサダー（新規客を連れてくるリピーター）、リファラル新規客を順調に増やしています。

オオサカチャオメン天満市場店のアンケート回答。「料理」の平均得点は新規客(88点)とリピーター(93点)で最も差が大きく、料理を目的に再来店をしている可能性が高いことがわかります。

販促で系列店送客、リピーターには看板メニューのリマインド！出数にも変化が

ダイニー小原：他に、リピーターを増やすために注力されてることはありますか？

上甲さま：LINEのメッセージ配信ですね。戻り率を見たくて、計画より前倒しして始めました。ここまで細かくセグメント配信できるのがすごいです。

ダイニー小原：POSとモバイルオーダーが連携しているダイニーだからできることですね。

ただ、運用開始半年で配信まで活用頂けているのもすごいです、、！新規の方には他店舗のご紹介を、リピーターにはオススメの料理を配信していらっしゃると思うのですが、何か意図があるんですか？

上甲さま：本町店で、梅田店のことを口頭で伝えると休日に来てくださることがよくあったので、メッセージに入れてみました。メッセージにすると伝え忘れることもなくなるので。

ダイニー小原：そうだったんですね。「他にここでもお店やってるんだ」という信頼感にもなると思います。

どちらも来店40日後の自動配信を設定されていますが、天満市場店では、お客さまが再来店するまでに平均50~60日かかっているというデータが出ているので、ちょうど良いリマインドになっていると思います。

リピーターには、「チャオメン」「肉汁焼売」「麻婆豆腐」を配信でレコメンド。8月から継続して、年明けはリピーター注文TOP3を見事獲得しています。ちなみに、新規客は3位に点心4種盛りが入ります。

同じエリアの他導入店と比べると、ピークタイムが比較的遅く、2軒目需要にもフィットしていることが予想されます。

梅田と本町にも順次導入予定！今後の展望

上甲さま：配信効果を高めるためにも、モバイルオーダーの利用率はもっと高めたいですね。おみくじ（※）にも取り組んでいますが、特に団体さまの読み取りを強化したいです。ぜひ他社さんの事例を教えていただきたいです。
（※ダイニーの読み取り時に、読み取った人全員で特典付きゲームに参加できる機能）

ダイニー小原：ぜひ！お声がけの方法はオーゼットカンパニーさんですし、内装の工夫はPay it Forwardさんですし、おみくじの特典の工夫はO-ZONEさんですね。インタビュー記事でご紹介しています。

上甲さま：ありがとうございます。読んでみます。

ダイニー小原：ただ、今日お話しさせて頂いて感じたのですが、データをもとにかなりPDCAサイクルを回してくださっていると思いました！現場の方もご覧になっているんですか？

上甲さま：スタッフはダイニーAIくん（LINEに送られる日報・週報・月報）を見ています。

わかりやすいので、20代前半でもわかるからだと思いますね。話した時に「見てるやん」ってなります。

ダイニーさま：それは嬉しいです。何かスタッフさんに変化はありましたか？

上甲さま：スタッフが数字に慣れていってるのを感じますね。そこで、僕的には、ダイニーAIくんからダッシュボードに飛べるような、２段階あったら嬉しいですね。

ダイニー小原：なるほど！御社専用のデータ分析ページはお渡しできるので、ぜひご要望ありましたらお教えください。

運用開始半年なのでまだまだやりたいことがいっぱいだと思いますが、これからの展望を教えてください！

上甲さま：これから梅田と本町にもダイニーを入れていくので、どう数字が変わるのか見たいです。3店舗の導入が終わったら、推しエールも始めたいです。

ダイニー小原：関西の店舗さまが増えてきて、推しエールが送られているお店の上位がどんどん大阪の店舗さまになってきているんですよね、、！
これからのご活用、楽しみにしております！

ダイニー小原あとがき

上甲さまの、運用半年とは思えない、ダイニーのデータを元にした試行錯誤のスピード感に驚いたインタビューでした。ダイニーが毎月連載している月刊食堂も読んでますとおっしゃっていて、直向きに学び日々取り組んでくださっていることがわかりました。

私自身、大学進学時から6年間大阪に住んでいて、天満のにぎやかで人間味を感じる雰囲気が好きだったので、オオサカチャオメンさんがその雰囲気にも馴染んでいらっしゃったのが個人的には嬉しく感じておりました。
また、同じエリアにダイニー導入店があることで、顧客情報を交えたマーケットを分析することができるため、導入店が増えるほど、マーケット理解と差別化にお役立ちできるのではとこれからの展開が楽しみになりました。

上甲さま、ありがとうございました！