コラム
2026.01.15
クレジットカード決済手数料は店舗負担が原則!負担を最小限に抑える「交渉」と「選び方」
- 基礎情報
キャッシュレス決済が普及する中、多くの店舗で課題となっているのがクレジットカードの決済手数料です。売上が上がる一方で、数%の手数料が利益を圧迫していると感じるオーナーも少なくありません。
この記事では、手数料の相場をはじめ、手数料を単なるコストではなく売上を伸ばす投資に変える考え方などを解説します。
クレジットカード「手数料率」の相場と下げ方
クレジットカード決済を導入する際、店舗が支払う加盟店手数料(カード会社に支払う利用料)の負担は避けられません。この手数料率は、業種や売上規模、契約する決済代行会社によって大きく異なります。ここでは、手数料の相場とコストを抑えるための具体策を解説します。
業種・契約形態別の「手数料相場」一覧
クレジットカードの手数料率は、業種や契約形態によって幅広く設定されており、決済リスクや売上規模が業種ごとに異なるため、カード会社は個別に料率を算出しています。
例えば、一般的な小売店や飲食店では3%~5%程度、大手チェーン店では2%台、医療機関では1.5%~3%が目安です。自身の業種の相場を確認し、現状の契約が適切かどうかを判断する指標にしましょう。
| 業種 | 手数料相場 |
| 大手百貨店・チェーン店 | 1.0% ~ 2.5% |
| 一般小売店・飲食店 | 3.0% ~ 5.0% |
| 医療・調剤薬局 | 1.5% ~ 3.0% |
| 特殊業種(夜間営業など) | 5.0% ~ 10.0% |
クレジットカード手数料が「店舗負担」になる仕組み

クレジットカード決済を導入すると、店舗は売上の一定割合を手数料として支払います。この費用は決済インフラの利用料であり、店舗運営における必要経費のひとつです。手数料をお客さまへ請求せず、店舗側で負担することが加盟店規約(カード利用のルール)上の原則となります。仕組みを正しく把握し、適切な運用を行うことがトラブルを未然に防ぐカギです。
加盟店手数料の仕組みと「上乗せ請求」の禁止ルール
クレジットカード利用時に、店舗が決済手数料を全額負担しなければなりません。なぜなら、各カード会社の規約において、決済手数料をお客さまに転嫁する行為が厳格に禁じられているからです。規約違反となる具体的な事例は以下の通りです。
・商品価格に「決済手数料分」として3%を上乗せして請求する
・カード払いのお客さま限定で「サービス料」を追加する
・「カード利用時は現金価格と異なる」と案内する
こうした違反が発覚すると、決済サービスの利用停止を招くリスクがあるため、必ず店舗側で負担しましょう。決済手数料は、現金管理の手間削減や集客効果に対する対価として設定されています。
カード導入のメリットと「損益分岐点」

クレジットカード決済の導入によって得られる具体的なメリットと、客単価の変化が利益に与える影響を数字で把握することが重要です。ここでは、導入の価値を判断するための考え方を解説します。
「客単価アップ」で利益を出す計算式
クレジットカード利用者は、現金利用者に比べて客単価が高くなる傾向があります。財布の中の現金を気にせず買い物をすることができるため、追加注文や高単価商品の選択が促進されるなど、支払いの心理的ハードルが下がることで、一人あたりが一度に支払う金額が増加します。
例えば、利益率30%の店舗で客単価が20%向上した場合の比較は以下の通りです。
| 項目 | 現金決済 | カード決済(手数料3%) |
| 客単価 | 5,000円 | 6,000円 |
| 手数料 | 0円 | 180円 |
| 粗利(30%) | 1,500円 | 1,800円 |
| 最終利益 | 1,500円 | 1,620円 |
このように、手数料を差し引いても1件あたりの利益額は120円増加します。客単価がわずかに上がるだけで、手数料コストを十分に吸収し、より多くの利益を残せることが分かります。
「キャッシュレス非対応」による機会損失
キャッシュレス決済に対応していないことは、現代の飲食店にとって、潜在顧客を自ら逃す「サイレント失客」の最大要因となります。
特に2024年以降、クレジットカードの「タッチ決済」やスマホ決済が完全に日常化したことで、店頭の決済マークを見て入店を判断する消費者が急増しています。JCBが発表した最新の調査結果(2024年版)でも、キャッシュレス決済が利用できないと知って入店を諦めた経験がある人は約5割に達しており、半数の客を入り口で失っている可能性を示唆しています。
また、2025年に実施された大阪・関西万博に伴い、国内のキャッシュレス比率は政府目標の40%を超え、さらに上昇を続けています。こうした背景から、以下の機会損失リスクは以前よりも深刻化しています。
・「現金お断り」層の増加: 財布を持ち歩かない「スマホ決済のみ」の層(特にZ世代や都市部のビジネス層)が一般化し、現金のみの店舗は最初から選択肢から外される。
・インバウンド需要の取りこぼし: 2024年に過去最高水準を記録している外国人観光客にとって、コンタクトレス決済(タッチ決済)の可否は店選びの必須条件。
・客単価アップの機会を喪失: 手持ちの現金を気にする必要がないため、キャッシュレス利用者は現金利用者よりも客単価が20%前後高くなる傾向(※各種決済事業者データより)がある。
・ランチタイムの回転率低下: 1円単位のやり取りが発生する現金決済は、会計スピードでキャッシュレスに劣り、レジ待ちの列がさらなる機会損失を招く。
支払いの選択肢を広げることは、単なる利便性の向上ではなく、今の時代における「最低限の集客対策」といえます。
手数料の「勘定科目」と「消費税」
クレジットカード決済の手数料は、経理処理において正しく仕訳を行う必要があります。基本的には販売促進や決済サービスの利用料としての性質を持つため、適切な科目の選択が求められます。また、手数料にかかる消費税の扱いや、2023年10月から開始されたインボイス制度への対応も欠かせません。正確な記帳は、適正な税務申告と経営状況の把握に直結します。
仕訳の勘定科目は「支払手数料」
クレジットカードの手数料を記帳する際の勘定科目は、一般的に「支払手数料」を使用します。決済代行会社から入金される際、売上代金から手数料が差し引かれて振り込まれるため、差額を費用として計上します。
例えば、1万円の売上があり、手数料300円が引かれた場合の仕訳を考えます。まず売上計上時に「売掛金(未回収の代金)」として1万円を記録します。その後、入金時には普通預金に9,700円、支払手数料に300円を計上し、売掛金を相殺します。
(売上時)
売掛金 10,000 / 売上 10,000
(入金時)
普通預金 9,700 / 売掛金 10,000
支払手数料 300
このように、総額で売上を立て、引かれた分を費用とする処理が原則です。振込手数料が別途発生する場合も、同様に「支払手数料」として処理するのが一般的です。
手数料は集客と単価アップへの「投資」

クレジットカード決済の導入は、支払いの選択肢を広げ、集客と利益を最大化することにつながります。まずは現在の手数料率を把握し、適切なサービス選びと定期的な見直しで、効率的な店舗運営を実現し、持続的な利益成長をめざしましょう。
まとめ:手数料は「投資」と捉えて利益最大化を
この記事では、クレジットカード決済の手数料負担とその活用方法について解説しました。
改めて重要なポイントは下記です。
・手数料をお客さまへ転嫁する「上乗せ請求」は規約違反となる
・手数料率は業種により異なり、交渉や乗り換えで下げることが可能
・カード導入は客単価の向上や機会損失の防止に大きく寄与する
・経理処理では「支払手数料」として扱い、インボイスの保管が必要
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