コラム
2026.02.03
【店舗向け】テーブル会計とは?回転率をアップさせる運用法を解説
- 基礎情報
飲食店を運営する中で、レジ前の混雑や会計待ちによる満足度の低下に悩んでいませんか。テーブル会計は、お客さまが席を立たずに支払いを済ませる仕組みで、欧米のレストランでは主流のスタイルです。近年、日本でもキャッシュレス決済の普及にともない、導入する店舗が急増しています。
本記事では、テーブル会計を導入することで得られる以下のメリットを中心に、具体的な運用法を解説します。
・レジ前の行列解消による顧客満足度の向上
・打ち間違いやキャッシュドロア内の不一致といった人的ミスの削減
・スマートな退店演出による店舗ブランディングの強化
この記事を読むことで、店舗のサービスレベルを高めつつ、売上を最大化させるためのヒントが得られるでしょう。
テーブル会計とは
テーブル会計は、お客さまが席を立たずにその場で支払いを完結させる方法です。欧米のレストランでは一般的ですが、日本でもキャッシュレス決済の普及にともない急速に広がっています。レジ前の混雑を避け、退店までゆったりと過ごしていただくことで、顧客満足度の向上が期待できます。店舗の規模や提供するサービスの質に合わせて、導入を検討すべき仕組みといえます。
テーブル会計の定義・増加の背景とトレンド
テーブル会計とは、店内の各テーブルでスタッフがお客さまの支払いに対応する決済形式です。
モバイル端末の普及や、新型コロナウイルス感染症の影響による非接触ニーズの増加が背景にあります。経済産業省の調査によると、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%に達し、場所を選ばない決済が容易になりました。このように、決済技術の進歩により、スマートな接客を求める店舗での導入がトレンドとなっています。
レジ会計との比較
テーブル会計とレジカウンターによる会計の最大の違いは、お客さまの移動の有無と待ち時間です。
レジカウンターでの会計はお客さまを立たせて待たせる一方、テーブル会計は着席したまま落ち着いて支払いができます。またレジ会計では出口付近に列ができやすく、店内の雰囲気を損なう要因にもなります。店舗のコンセプトやスタッフの動線に合わせて、どちらの形式が適しているかを判断する必要があります。
| テーブル会計 | レジカウンターでの会計 | |
| 支払い場所 | お客さまの座席 | 出入口付近のレジ |
| お客さまの負担 | 移動がなく楽である | 立ち上がって並ぶ必要がある |
| 店舗側の利点 | レジ前の混雑を防止できる | スタッフの移動を最小限にできる |
| 向いている業態 | 高級店・居酒屋 | 立ち食い店・ファストフード |
システムの選び方

テーブル会計を導入する際は、自店舗のサービススタイルに最適なシステムを選ぶ必要があります。システムの操作をスタッフが行うか、お客さま自身に任せるかによって、接客の質や回転率が大きく変わるためです。
以下の表を参考に、自店舗のコンセプトと運営課題に合ったタイプを検討してください。
| 選定タイプ | 特徴 | 向いている店舗 |
| スタッフ操作型 | スタッフが端末を持って席へ伺う | 接客・おもてなし重視のフルサービス店 |
| お客さま操作型 | タブレットやスマホでセルフ会計 | 回転率・効率重視のカジュアルな店舗 |
接客重視のスタッフ操作型
高級感や丁寧なサービスを重視する店舗には、スタッフが決済端末を持って席へ伺うスタッフ操作型が最適です。スタッフがお客さまの目の前で対応することで、安心感を与えられるのが理由です。
例えば、注文履歴の確認や追加注文の提案をその場で行えるため、客単価の向上にもつながります。ホスピタリティを大切にするフルサービス型の飲食店に適した選択肢といえます。
回転率重視のお客さま操作型
回転率を上げたい店舗には、タブレットやスマートフォンを使ってお客さま自身が会計を行うお客さま操作型が適しています。スタッフが席へ出向く回数を減らし、業務を効率化できるからです。
決済まで可能なモバイルオーダーを利用すれば、レジを通らずに退店できます。人手不足の解消と、スムーズな退店による回転率の向上を同時に実現できるのが強みです。
コストと機能による選定基準
システム選定では、導入にかかる初期費用と月額費用、必要な機能を比較検討することが重要です。予算に見合わない高機能なシステムは、店舗運営を圧迫するおそれがあるためです。
選定時には、POSレジ(販売時点情報管理システム)との連携性や、対応している決済手段の内容を確認してください。まずは最低限必要な機能をリストアップし、複数のサービスから見積もりを取るのが良い方法です。
テーブル会計の標準オペレーション
テーブル会計を円滑に運用するためには、標準的なオペレーションの構築が不可欠です。スタッフ全員が同じ手順で動くことで、案内漏れや人的ミスを防ぎ、サービスの質を一定に保てます。特にお客さまをお待たせしないための工夫や、端末操作の習熟は重要です。ここでは、具体的な会計の流れや、新人スタッフがすぐに使えるトークスクリプト、操作時の注意点について詳しく解説します。
会計の流れとステップ
テーブル会計の基本は、お客さまを待たせず、正確に決済を完了させることです。手順が曖昧だと、お客さまの離脱やトラブルにつながる可能性があるからです。
標準的なステップは以下の通りです。
1. 伝票の内容を確認し、決済端末を持って席へ向かいます。
2. 金額を提示し、支払い方法を確認します。
3. 決済を実行し、控えとレシートを渡します。
4. 忘れ物がないか確認し、お見送りをします。
この一連の流れをマニュアル化し、どのスタッフでも安定した接客ができる状態をめざしましょう。
決済端末操作時の注意点
決済端末を操作する際は、通信環境の確認とお客さまへの配慮が不可欠です。操作中にエラーが発生したり、暗証番号の入力時に不安を与えたりすると、不信感を招くためです。
特に以下の3点に注意してください。
・暗証番号の入力時は、スタッフは視線を外してプライバシーを守る。
・端末の充電が十分にあるか、始業前に必ず確認する。
・Wi-Fiなどの通信が安定している場所で操作を行う。
万が一の通信エラーに備え、予備の端末を用意するか、キャッシュドロアのある場所へ誘導する手順も決めておきましょう。
テーブル会計導入のメリット・デメリット

テーブル会計の導入には、店舗の価値を高める利点と、運用上の課題の両面が存在します。
まずは、導入による主なメリットとデメリットを一覧で確認しましょう。
| メリット | デメリット・注意点 | |
| 顧客体験 | 待ち時間がなく満足度が高い | 混雑時に対応が遅れる可能性がある |
| スタッフ業務 | レジ締め等の事務作業が楽になる | ホール内の往復移動が増える |
| リスク管理 | 金額の打ち間違いを防止できる | 無銭飲食のリスクが発生する |
顧客満足度の向上とレジ締めミス削減
テーブル会計は、お客さまの満足度向上と売上管理の正確化を同時に実現します。席でゆったりと会計できる利便性に加え、POSレジと連動した端末を使うことで、金額の打ち間違いを防げるからです。
例えば、現金を手渡しする機会が減ることで、キャッシュドロア内の金額が合わないといった人的ミスを大幅に削減できます。結果として、閉店後の集計作業やレジ締めの負担も軽減されるという効果があります。
会計待ち解消と雰囲気の維持
出入り口付近の混雑を解消し、店内の落ち着いた雰囲気を最後まで維持できます。レジ前に列ができると、食事を終えたお客さまが急かされているように感じたり、店内の美観を損なったりするからです。
特に記念日利用が多い店舗では、お見送りまでスマートに対応することで、お店の印象をより良く保てます。退店時のストレスをなくすことが、リピート率の向上につながる重要な要素となります。
スタッフの往復増加と回転率低下
一方で、スタッフの移動距離が増え、タイミングによっては回転率が下がるおそれがあります。伝票の確認や端末の持ち運びで、テーブルとバックヤードを何度も往復する必要が生じるためです。
実際に、混雑時にスタッフが会計対応にかかりきりになると、新規客の案内や料理の提供が遅れる事例も見られます。導入時は、効率的な動線確保や、スタッフの適切な配置ルールを決めておくことが不可欠です。
無銭飲食のリスク
テーブル会計では、意図しない無断退店(無銭飲食)のリスクに注意が必要です。レジという物理的な関門がないため、会計が済んでいない状態でお客さまが店外へ出やすくなる側面があるからです。
例えば、追加注文が重なり会計の準備に時間がかかった際、スタッフの目が届かない隙に退店されるケースが考えられます。対策として「会計済みカードをテーブルに置く」などの視覚的なルールを徹底しましょう。
テーブル会計の導入判断チェックリスト

テーブル会計が自店舗に適しているかを判断するには、現在の運営状況を客観的に評価することが重要です。
以下のチェックリストで、自店舗の状況を確認してみましょう。
・客単価が3,000円以上である
・お客さまの滞在時間が1時間を超えることが多い
・出入口付近に会計待ちの行列ができやすい
・スタッフが各テーブルの状況を常に把握できる配置である
・キャッシュレス決済の利用率が高い、または今後増やしたい
向いている客単価と業態
客単価が高めで滞在時間の長い業態は、テーブル会計の導入に向いています。
お客さまがゆったりと過ごす時間を大切にする店舗では、席を立たずに済む利便性が高い付加価値となるからです。例えば、夜の客単価が5,000円を超えるレストランや、個室をメインとした居酒屋などが挙げられます。
反対に、回転率とスピードを最優先するファストフード店などでは、レジカウンターの方が効率的になる場合があります。
必要なスタッフ配置と動線
導入前には、スタッフの動線と配置がテーブル会計に対応できるかを確認してください。
会計のたびにスタッフがホールを往復するため、スタッフ数が不足していると他のサービスが遅れるおそれがあるからです。実際、動線のシミュレーションを怠ると、ピーク時にお客さまを長く待たせてしまうといったトラブルを招きます。フロアの広さに合わせて、各エリアに決済端末を配置できるかといった物理的な環境も確認が必要です。
導入目的の明確化
テーブル会計を導入する目的を、顧客満足度の向上か業務効率化かのどちらかに絞って明確にします。
目的が曖昧だと、スタッフ操作型かお客さま操作型のどちらのシステムを選ぶべきか判断できないからです。例えば、レジ前の行列をなくしたいのであれば、お客さま自身のスマートフォンで完結する仕組みが有効な手段となります。目的が明確になれば、導入後に期待通りの効果が出ているかを具体的に評価できるようになります。
回転率維持の具体策
テーブル会計は丁寧な接客ができる一方で、手順が増えると回転率が下がるリスクがあります。特に混雑時は、お会計の対応が遅れると次のお客さまを案内できません。これを防ぐには、システムを使いこなすだけでなく、運用の工夫が必要です。
以下の具体策を実行し、スピード感を落とさずにサービスを提供できる環境を整えましょう。
| 課題(リスク) | 具体的な対策アクション |
| 会計待ちの発生 | デザート提供時に「お会計は席で」と事前に案内する |
| スタッフの往復ロス | 決済端末をスタッフが常に身につける、またはフロアに点在させる |
| 端末トラブル | 通信エラー時にすぐ有人レジへ誘導するマニュアルを作る |
スタッフの配置と声掛けルール
会計をスムーズに終えるには、スタッフの配置と声掛けのタイミングをルール化することが有効です。スタッフの役割が曖昧だと、お会計の依頼を受けてから端末を準備するまでに無駄な時間が生まれるからです。
具体的には、デザートや食後の飲み物を提供する際に「お会計はお席で承ります」と伝え、あらかじめ準備を促すルールが効果的です。事前の声掛けにより、お客さまを待たせることなく次の案内へ移ることができます。
事前準備とタブレット活用
決済時間を短縮するために、事前準備とタブレットの活用を徹底してください。席で金額を確認してから端末を取りに戻ると、往復の回数が増えて大きな時間のロスが発生するためです。
例えば、スマートフォンで注文データを確認しながら席に向かえば、その場で即座に金額を提示して決済を始められます。端末を常に身につけるか、フロアの各所に配置することで、会計にかかる時間を大幅に短縮できます。
エラー発生時の対処法
通信エラーなどのトラブルが発生した際の対処法をあらかじめ決めておくことが重要です。操作に手間取ると、テーブルの回転が止まるだけでなく、お客さまに不安を与えてしまうからです。
端末が動かない場合は、無理にその場で解決しようとせず、速やかにキャッシュドロアのある場所へ誘導するなどの判断が必要です。迅速なトラブル対応が、店舗全体の回転率を維持することにつながります。
まとめ:テーブル会計で店舗価値を向上させよう

テーブル会計は、お客さまに快適な退店体験を提供し、店舗のオペレーションをスマートにする有効な手段です。導入によりレジ前の混雑が解消され、顧客満足度が高まるだけでなく、人的ミスの削減も期待できます。自店舗の業態や客層に合わせて最適なシステムを選び、運用のルールを整えることが成功への近道です。この記事の内容を参考に、理想的な会計スタイルの導入を進めてください。
重要なポイントをおさらいします。
・テーブル会計は、お客さまが席を立たずに支払うスタイルで、満足度を向上させられます。
・店舗のコンセプトに合わせて、スタッフ操作型とお客さま操作型を使い分けましょう。
・回転率を維持するには、事前の声掛けやトラブル時の対応ルールが重要です。
これらを実践することで、混雑時でもスムーズな対応ができ、リピート率の向上につながるはずです。まずは、自店舗で解決したい課題を明確にすることから始めてみてください。
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