コラム
2025.12.18
キャッシュレス決済の手数料はいくらが相場?導入コストや選び方を徹底解説
- 基礎情報
この記事では「導入したいが、決済手数料が高そう」「種類が多すぎて、どれが良いのかわからない」という方に、手数料の仕組みや各種サービスの特徴、また意外と知られていない契約のコツや補助金の話まで解説します。
キャッシュレス決済別の手数料(飲食向け)
| 種類 | 手数料 |
| クレジットカード | 売上の約2~5% |
| 電子マネー決済 | 売上の3~5% |
| QRコード決済 | 売上の約3~5% |
【クレジットカード】
手数料の目安は、売上の約2%~5%ほどですが、業種や店舗規模によって料率は変わります。
【電子マネー決済】
一般的に手数料は、3%~5%で、電子マネーはブランドごとに運営会社が異なり、個別契約すると手間がかかるため、決済代行会社を利用することで、主要なブランドをまとめて導入することができ、事務処理も一元化することができます。
【QRコード決済】
売上の約3~5%の手数料で、専用の機械がなくても、QRコード(※)を印刷したスタンドを置くだけで始められるプランもあり、導入のハードルは低いのが特徴です。
※ ORコードは、デンソーウェーブの登録商標です。
決済手数料は誰が負担する?

加盟店側の手数料負担について
決済が発生するたびに、店舗側が売上金額の数%を決済手数料として決済事業者に支払います。これは、決済システムの利用料であり、クレジットカード会社などが立て替えて支払ってくれる対価でもあります。また、売上金が口座に入金される際の振込手数料や、決済端末の月額利用料などが別途かかる場合もあります。
利用者側の手数料負担について
利用者が手数料を支払うケースは、ありません。リボ払いや分割払いにおいては、利用者側に金利手数料が発生します。現金をおろす手間や手数料がかからず、ポイントが貯まるなど、メリットが多くあります。
導入のメリットとデメリット

メリット
1.顧客単価が自然とアップする
現金払いのお客さまより、キャッシュレスのお客さまの方が「あと一品」を注文しやすい傾向にあります。お財布の中身を気にしなくて済むため、「もう一品」や「ワンランクアップ」という心理が働きやすくなるのです。手数料として数%支払ったとしても、客単価が上がれば、手元に残る利益は結果的に増えることになります。
2.新規のお客さまやインバウンドを取り込む
若年層や、現金をあまり持ち歩かない外国人観光客にとって、キャッシュレス対応は必須条件です。QRコード決済のアプリ上で「使えるお店」として表示されるだけで、これまでリーチできなかった層への宣伝になります。
3.現金管理という「見えないコスト」が減る
閉店後のレジ締め作業・小銭の両替・売上金の入金など、現金を扱う業務には、多くの時間と精神的な労力がかかっています。キャッシュレス比率が高まれば、レジ締めの時間は圧倒的に短縮されますし、金銭授受でのミスや盗難のリスクも減らすことができます。
デメリット
1. 入金サイクルによるキャッシュフローの変化
キャッシュレス決済は、売上金が入金されるまでにタイムラグが発生します。
2. 通信トラブルや故障のリスク
キャッシュレス決済は、インターネット回線や電気がないと使うことができません。
万が一の時に備えて、現金も受け付けられるように釣り銭を用意しておくなどのリスク管理は欠かせません。
3. 導入コストとランニングコスト
初期費用や手数料は確認が必要です。これについては後述しますが、補助金を活用したり、自分の店舗に合ったプランを選ぶことで、負担を最小限に抑えることが可能です。
キャッシュレス決済の失敗しない選び方

「手数料」だけでなく「総コスト」を見る
手数料は安くても、振込手数料が毎回発生したり、端末の月額利用料が高かったりする場合があります。月にどのくらいの売上がキャッシュレスになりそうかをシミュレーションし、トータル予算を計算するのもひとつの手です。
決済代行会社のサポート体制
機械が苦手な方にとって、トラブル時の対応は非常に重要です。「夜間の営業中にトラブルが起きても電話がつながるか」「故障時の交換対応は早いか」など、困った時に親身になってくれる会社を選びましょう。
まとめ:あなたのお店に最適なキャッシュレス決済で、もっと自由な経営を
キャッシュレス決済の導入は、単に支払い方法を増やすだけでなく、客単価アップやインバウンド集客、現金管理の手間削減など、経営を飛躍させる大きなチャンスです。導入時は、各種決済の手数料相場を目安にしつつ、初期費用や月額費、振込手数料を含めたトータルコストで検討しましょう。
また、日々の運用負担を減らすには、契約や入金管理を一本化できる決済代行会社の利用が賢い選択です。サポート体制や入金サイクルも忘れずにチェックしてください。自店の規模や客層にマッチした最適なサービスを選び抜き、コストを抑えながら売上を伸ばす、より自由でスマートな店舗経営を目指しましょう。
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