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ファストフード店内のセルフオーダーシステムで注文している手元のアップ

コラム

2026.08.17

POSレジを飲食店が導入するメリットとは?人手不足を解消する選び方と費用相場

  • 基礎情報

飲食業界における深刻な人手不足を背景に、POSレジの導入や刷新は店舗の生存戦略として不可欠な要素となっています。帝国データバンクの調査(2026年4月)によると、飲食店の非正社員不足率は59.1%です。さらに、2025年度の飲食店における人手不足倒産は21件でした。この数値は過去最多を更新しています。

出典:人手不足に対する企業の動向調査(2026年4月)|帝国データバンク

出典:人手不足倒産の動向調査(2025年度)|帝国データバンク

本記事では、飲食店におけるPOSレジ導入のメリットや用途別の選び方、費用相場について解説します。最新の補助金情報や、売上アップに直結する顧客管理(CRM)の仕組みを把握し、自店舗に最適なシステム選定の参考となる情報を提示します。

POSレジを飲食店に導入すべき背景と人手不足の現状

カフェにあるPOSレジ

飲食業界では、少子高齢化や労働環境の変化により、慢性的な人手不足が続いています。従来のキャッシュレジスターによる店舗運営では、スタッフの負担が大きくなりやすい傾向があります。人手不足と重なると、サービスの質を維持することが難しくなるケースも少なくありません。
ここでは、客観的なデータに基づき、飲食店が直面している課題を整理します。その上で、システム化による課題解決の必要性について解説します。

飲食店における人手不足の深刻化

飲食店の人手不足は、少子高齢化による生産年齢人口(15〜64歳)の減少を背景に生じています。総務省の人口推計によると、生産年齢人口は約7,343万人と、前年から12万人以上の減少が続いています。働き手の母数そのものが縮小するなか、飲食業は人材の出入りが激しく、採用と定着の難しさが際立ちます。厚生労働省の雇用動向調査でも、宿泊業・飲食サービス業のパートタイム労働者の離職率は29.9%と、全産業で高い水準にあります。前述の非正社員不足率59.1%は前年から改善傾向にあるものの、依然として全業種平均を上回る高水準で、構造的な課題が続いています。

出典:人口推計|総務省統計局

出典:令和6年雇用動向調査結果の概要(産業別の入職と離職)|厚生労働省

特に深刻なのが、人手を確保できずに事業継続を断念する「人手不足倒産」です。採用難と人件費の高騰が同時に進行する中、既存のスタッフだけで店舗を回す仕組み作りが急務となっています。人員不足は機会損失やサービス低下に直結するため、ITツールを活用した省人化が飲食店の生存戦略となります。

キャッシュレジスターでの店舗運営の限界

従来のキャッシュレジスターによる店舗運営は、いくつかの課題があります。会計時の金額の打ち間違いなど、人的ミスが発生しやすいこともあります。また、エクセルへの手入力による売上集計に、時間と労力がかかることもあります。
手書き伝票による厨房への伝達遅延が、提供スピードの低下を招くこともあります。こうした運用を見直すことで、これらの課題の解消につながります。

POSレジを飲食店が導入する5つのメリット

「MERIT」と書かれた積み木、ノート、ペン、人の手

POSレジの導入は、会計業務の効率化と人的ミスの削減に直結します。さらに、売上データの自動集計や顧客データの蓄積を通じて、リピーター獲得にもつながります。モバイルオーダー連携による省人化や、適格請求書(インボイス)制度へのスムーズな対応も可能になり、店舗経営全体の基盤強化に貢献します。
ここでは、飲食店がPOSレジを導入して得られる5つのメリットを解説します。

会計業務の効率化と人的ミスの削減

POSレジは、商品マスターの事前登録により金額の打ち間違いを防ぎます。画面上のメニューをタッチするだけで、正確かつ迅速な会計処理が可能です。自動釣銭機やキャッシュドロアと連動させ、現金の受け渡しミスを排除します。
営業終了後のレジ締め作業の大幅な短縮が実現します。結果として、スタッフの残業時間削減に大きく貢献します。

売上データの自動集計とリアルタイム分析

日次や月次の売上データが自動的に集計され、リアルタイムで確認できます。どの商品がいつ売れたかを可視化するABC分析などの作業が自動化されます。精度の高いデータ分析により、売れ筋商品の把握が容易になります。
エクセル入力の手間が省けるだけでなく、経営状態の正確な把握が可能です。このデータ活用が、経営判断の迅速化に直結します。

モバイルオーダー連携によるホール業務の省人化

お客さま自身のスマートフォンやテーブルのQRコード(※1)から注文できるモバイルオーダーと連携すれば、オーダーを取りに行く手間が省け、ホール業務を大幅に削減できます。注文業務が自動化されることで少人数でもスムーズな店舗運営が可能になり、スタッフは配膳や接客など付加価値の高いサービスに集中できます。

※1『QRコード』は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

顧客データの蓄積とリピーター獲得施策の実現

来店回数や注文履歴などの顧客情報を蓄積し、データに基づいた販促が可能です。従来のキャッシュレジスターでは困難だった、顧客の属性や嗜好の可視化が実現します。
蓄積したデータを活用するCRMツールにより、個別のターゲットに合わせた配信が可能です。最適なタイミングでのクーポン配信などが、再来店を強力に後押しします。単なる会計処理を超え、リピーター獲得による売上最大化に向けた経営が可能です。

適格請求書(インボイス)制度や複数税率への対応

軽減税率の自動計算や、適格請求書(インボイス)の要件を満たした発行が可能です。税率が混在するテイクアウトと店内飲食の会計も、正確な判別と計算を実行します。
法改正に伴うレシートの記載事項の変更にも、ソフトウェアの更新で対応できます。複雑な税務処理を自動化し、コンプライアンスを遵守した店舗運営を支援します。

POSレジ(飲食店向け)の用途別の選び方

飲食店向けのPOSレジは多種多様であり、自店舗に適したシステム選びが重要です。店舗の規模や提供するサービス形態を見据え、必要な機能を見極める必要があります。今後の事業展開を考慮した拡張性も、システム選定の重要な要素となります。
ここでは、失敗しないための用途別の選び方を4つの視点から解説します。

店舗規模・多店舗展開に合わせた機能の拡張性

個人店や小規模店舗と、多店舗展開する企業ではシステムに求める要件が異なります。小規模店舗では、基本的な会計機能と売上分析を備えたシンプルな構成が適しています。
多店舗展開を見据える場合は、複数店舗データの本部一括管理が可能な機能が必須です。将来の店舗増加に合わせて、柔軟な機能拡張が可能なシステムを選ぶことが重要です。

業態(居酒屋・カフェなど)に適した外部システム連携

提供するサービス形態により、推奨される外部連携システムは変化します。居酒屋などのフルサービス業態では、ハンディターミナルなどとの連携が効果的です。
カフェやテイクアウトを中心とする業態では、セルフレジや自動釣銭機との連携が有効です。会計の回転率を高め、混雑時の機会損失を防ぐことができます。自店舗の最適な機器構成の見極めが成功の鍵です。

インバウンド需要に対応する多言語・キャッシュレス決済

増加する外国人観光客への対応として、多言語表示機能への対応力が求められます。英語や中国語などのメニュー表示切り替えは、インバウンド顧客の注文ハードルを下げます。
また、クレジットカードや電子マネーなど、幅広いキャッシュレス決済への対応は必須です。多様な決済手段を用意することで、お客さまの利便性が向上します。この決済手段の網羅性が販売機会の損失を防ぎます。

導入後のサポート体制とトラブル対応

営業中の予期せぬ機材トラブルに備え、ベンダーの支援体制を確認することが重要です。特に夜間や休日に営業する飲食店では、365日対応のコールセンターの有無が運営を左右します。
遠隔操作による原因究明や、必要に応じた駆けつけサポートがあるかを事前に確認します。万全のサポート体制がシステム停止による売上機会の損失を最小限に抑えます。

自店舗の業態に合った機能や詳しい費用については、無料のサービス資料でご確認ください。

POSレジを飲食店に導入する際の費用相場と内訳

木製のドル記号 ― ビジネス・金融・投資のコンセプトイメージ

POSレジの導入には、初期費用と継続的に発生する月額費用が必要となります。システムの種類や周辺機器の数によって、総額は大きく変動します。そのため、事前に費用の内訳と相場を把握しておくことが重要です。
ここでは、飲食店向けPOSレジの導入にかかる一般的な費用相場について解説します。

初期費用(ハードウェア・セットアップ費用)

初期費用には、タブレット端末やレシートプリンターなどの周辺機器購入費が含まれます。一般的なクラウド型システムの場合、端末や周辺機器を含めた初期費用の総額は10万円〜40万円程度が相場となります(構成や台数により変動)。
商品マスターの初期設定などをベンダーに委託する場合は、別途セットアップ費用が発生します。必要な機器とサポート範囲を明確にすることが重要です。その上で、複数のベンダーから正確な見積もりを取得します。

月額費用(システム利用料・保守費用)

クラウド型POSレジの運用には、毎月のシステム利用料と保守サポート費用が発生します。基本的な会計機能のみであれば、システム利用料は月額0円〜数千円程度が一般的な相場です。これに加えて、保守サポート費用が月額数千円〜1万円程度かかる場合があります。
モバイルオーダーなどの高度な機能を追加する場合、月額1万円〜3万円程度となります。システムのアップデート費用が含まれているかなど、事前の確認が必要です。ランニングコストの内訳を事前に確認し、費用対効果を見極めます。

POSレジの飲食店導入を支援する最新の補助金制度

補助金に関するイメージ

POSレジや周辺機器の導入費用は、補助金制度を活用することで大幅に軽減できます。国や自治体が提供する制度は年度によって内容が更新されるため注意が必要です。最新の公募要領を確認し、自店舗が要件を満たすか事前に確認することが推奨されます。
ここでは、飲食店が活用できる代表的な補助金制度について解説します。

デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)の活用

デジタル化・AI導入補助金2026は、業務効率化を目的としたITツールの導入を支援します。令和7年度補正予算事業より、従来のIT導入補助金から名称が変更されました。
ソフトウェアの利用料だけでなく、タブレットや券売機などのハードウェアも対象になり得ます。条件を満たせば導入費用の一定割合が補助されるため、資金面のハードルが下がります。制度を活用することで、初期投資を抑えたシステム刷新が可能になります。

出典:デジタル化・AI導入補助金|中小企業デジタル化・AI導入支援事業

補助金を活用した導入シミュレーションや、運用方法に関するご相談はこちらから承ります。

POSレジで飲食店の売上アップをめざすなら「ダイニー」

業務効率化や人手不足解消だけでなく、売上アップをめざす飲食店にはダイニーが適しています。飲食特化型プラットフォームとして、顧客データを活用した攻めの店舗経営を実現します。単なる会計システムにとどまらない、強力な機能が多数搭載されています。
ここでは、ダイニーが提供する独自の機能と強みについて解説します。

顧客情報を自動取得しLINE連携でリピーターを獲得

ダイニーは、モバイルオーダーを通じた顧客情報の自動取得を可能にします。取得した属性や来店履歴を基に、LINE公式アカウントと連携したメッセージ配信が可能です。
来店翌日のサンクスメッセージなど、顧客の状況に応じたアプローチが可能です。離反顧客への最適なタイミングでのクーポン配信も自動化できます。データに基づいたリピーター獲得施策により、店舗の売上を飛躍的に向上させます。

モバイルオーダーとのシームレスな連携による省人化

お客さま自身のスマートフォンから注文と会計を行うことで、ホール業務を大幅に削減します。オーダーの聞き取りや会計時のやり取りが省略され、スタッフの負担が軽減されます。
結果として、少人数での質の高いサービス提供が可能です。また、注文のしやすさが追加注文を促し、客単価の向上にも寄与します。業務効率化と売上アップの両立を実現する、シームレスなシステム連携が強みです。

直感的な操作性でスタッフの教育コストを削減

ダイニーは、新人スタッフでもすぐに使いこなせる直感的なUIを採用しています。複雑なマニュアルを読み込む必要がなく、教育時間とコストの大幅な削減が可能です。
直感的な操作性は、会計時の人的ミスを防ぐ効果も発揮します。誰でも簡単に操作できるため、業務の属人化を防ぐことができます。ストレスのない運用設計がスムーズな店舗運営を強力にサポートします。

まとめ:自社に最適なPOSレジを選ぶために

本記事では、飲食店における人手不足の現状とPOSレジ導入のメリット、失敗しない選び方の基準や費用相場、活用できる補助金について解説しました。
重要なポイントは以下の通りです。

・POSレジ選びは、費用面だけでなく自店舗の規模や業態、外部システムとの連携性を重視する。
・単なる会計業務の効率化にとどまらず、顧客データを蓄積してリピーターを獲得する仕組みが不可欠。
・デジタル化・AI導入補助金などを活用すれば、初期費用の負担を軽減することも可能。
・ダイニーなら、モバイルオーダー連携で顧客情報を自動収集し、属性に応じた効果的な販促(CRM)が可能。

CRM機能を備えたシステムへの投資は、リピーター獲得という形で将来的な利益としてお店に還元されます。
自店舗に最適なPOSレジの導入で、人手不足の解消と売上アップをどう実現できるか、まずは具体的な機能や導入イメージについて、お気軽にご相談ください。

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監修:ダイニー編集チーム
飲食店向けDX・POS・モバイルオーダー領域の情報発信を行うダイニーのコンテンツ編集チーム。
飲食業界のトレンド、店舗運営、インボイス制度などの最新情報を調査・整理し、飲食店経営者や店舗責任者に役立つ情報を発信しています。

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