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クレジットカードの決済をする若い女性

コラム

2026.08.17

クレジットカード決済導入ガイド:飲食店・個人事業主向けの手順と費用

  • 基礎情報

経済産業省が2026年3月31日に公表したデータによると、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%に達しました。

出典:2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省

その内訳として、クレジットカード決済が82.7%と圧倒的な割合を占めています。飲食店や実店舗において、クレジットカード決済の導入はもはや必須です。未対応のままでいることは、多くのお客さまを取り逃がす機会損失に直結します。
本記事では、個人事業主や小規模店舗向けに、具体的な手順や費用を抑える選び方を詳しく解説します。

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クレジットカード決済の導入が飲食店に必要な理由

クレジットカードのクローズアップ

キャッシュレス決済が拡大する今、飲食店にとってクレジットカード決済への対応は売上を左右する重要な要素です。
ここでは、なぜクレジットカードが主要な決済手段なのか、そして未対応の場合にどのようなリスクがあるのかを解説します。

キャッシュレス決済の8割以上を占めるクレジットカード

クレジットカードは、キャッシュレス決済の中で最も利用されている手段です。冒頭で示したとおり、その割合はキャッシュレス決済全体の8割以上にのぼります。背景には、ポイント還元や分割払いといった利便性に加え、多くの消費者が日常的にカードを保有・利用している点があります。
だからこそ店舗側は、最も需要の高いクレジットカードを優先的に導入することで、非対応による顧客の離脱・機会損失を効率よく防げます。

未対応による機会損失と顧客離れのリスク

クレジットカード決済が使えない店舗は、売上減少のリスクに直面します。特にインバウンド需要の増加により、現金のみの店舗は敬遠される傾向にあります。
例えば、高単価なメニューを注文したいお客さまが、来店を諦めるケースが発生します。手持ちの現金不足が理由で、追加注文の機会を逃すことも少なくありません。多様な決済手段を提供することは、顧客満足度の向上と売上確保に不可欠です。

クレジットカード決済の導入メリットと手数料の最新動向

MERIT

クレジットカード決済を導入する最大のメリットは、顧客の利便性向上による売上拡大です。手数料の高さを懸念するケースもありますが、近年は国を挙げた手数料低減の動きが進んでいます。
適切な決済代行会社を選ぶことで、初期費用や月額費用を抑えた運用が可能です。最新のセキュリティ基準に準拠した決済環境を整えることが、店舗と顧客の双方にとって重要です。

手数料の低下傾向(インターチェンジフィー公開と競争の進展)

クレジットカードの決済手数料は、近年低下傾向にあります。経済産業省のデータによると、インターチェンジフィーの公開や決済手段間の競争を背景に、中小企業向けの低手数料プランが登場し、クレジットカードの手数料率が0.7〜1.3%程度低下しています。

出典:キャッシュレス推進検討会とりまとめ(概要版)|経済産業省

このため、手数料に関する懸念は払拭されつつあります。現在は、低コストで決済システムを導入する好機と言えます。

決済代行会社を利用するメリット(コストと手間の削減)

決済代行会社を利用することで、導入の手間とコストを大幅に削減できます。直接契約の場合、各カードブランドと個別に交渉し、審査を受ける必要があります。しかし、決済代行会社を経由すれば、複数ブランドの一括導入が可能です。
また、カード情報の非保持化など、店舗側の負担を軽減する仕組みも提供されます。実務的なメリットが大きいため、決済代行会社の利用が一般的です。

最新セキュリティ基準(PCI DSS・3Dセキュア2.0)への対応

安全な決済環境を維持するためには、最新のセキュリティ基準への対応が必須です。「クレジットカード・セキュリティガイドライン」は、クレジット取引セキュリティ対策協議会(事務局:一般社団法人日本クレジット協会)が策定しており、カード会社・加盟店・決済代行業者などの関係事業者が講じるべき対策を定めています。
※最新版は2026年3月11日に公表された【6.1版】です

出典:クレジットカード・セキュリティガイドラインの改訂について【2026年3月】|一般社団法人日本クレジット協会

ガイドラインでは、カード情報保護(PCI DSS準拠またはカード情報の非保持化)と、不正利用対策(IC化、EMV 3-Dセキュアの導入、不正ログイン対策など)が求められます。決済代行会社を利用すれば、これらの高度なセキュリティ要件を容易に満たすことができます。
特にEC(非対面)取引では、不正利用被害の約9割を占めるEC加盟店向けの指針対策として、EMV 3-Dセキュア(いわゆる3Dセキュア2.0)の導入などが位置づけられています。

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クレジットカード決済を導入する流れ・必要書類・審査基準

進捗状況やタスク完了を示すデジタルチェックリスト

クレジットカード決済の導入には、直接契約と決済代行会社を経由する契約があります。個人事業主や小規模店舗の場合、手続きが簡略化される決済代行会社の利用が一般的です。
ここでは、導入に向けた具体的な手順や準備すべき必要書類を解説します。また、審査をスムーズに通過するためのポイントも紹介します。最短で導入するためのスケジュール目安を把握し、計画的に準備を進めましょう。

導入に必要な書類一覧

申し込みの際には、事業形態に応じた書類の提出が求められます。個人事業主と法人で必要となる書類が異なるため、事前の準備が重要です。
具体的には、以下の書類を用意します。
・本人確認書類(運転免許証など)
・登記簿謄本(法人の場合)
・営業許可証(飲食店の場合)
・店舗の実態がわかる写真

これらの書類を不備なく揃えることで、審査手続きを円滑に進めることができます。
※必要書類は申込先により異なる場合があります。

個人事業主・小規模店舗の審査ポイント

個人事業主でも、適切な準備を行えば審査を通過できます。審査で最も重視されるのは、事業の実態と継続性です。店舗の看板や内観の写真、メニュー表などを提出し、実店舗が存在することを証明します。
また、提供する商品やサービスが、各カード会社の基準を満たしているかも確認されます。正確な情報を提供することが、審査通過の鍵となります。

申し込みから導入完了までのスケジュール目安

申し込みから利用開始までは、約1ヶ月〜1.5ヶ月の期間が必要です。決済代行会社に申し込みを行った後、各カードブランドの審査が順次行われます。審査通過後に決済端末が発送され、店舗での初期設定を行います。
複数のブランドを一括で申し込む場合でも、審査が完了したブランドから順次利用可能です。オープン日に間に合うよう、余裕を持って申し込みましょう。

クレジットカード決済導入時の比較ポイント:入金サイクルと費用

マネキンの右手にA、左手にB 比較

クレジットカード決済を導入する際、入金サイクルと固定費のバランスを確認することが重要です。特に入金サイクルは、食材の仕入れなど飲食店の資金繰りに直結します。
翌日入金や月複数回入金など、自店舗の経営状況に合ったサービスを選ぶ必要があります。初期費用や月額費用などのコスト構造を正確に把握しましょう。長期的な視点で、最適な決済代行会社を選択することが成功の秘訣です。

入金サイクルの早さと資金繰りへの影響

入金サイクルの速さは、店舗のキャッシュフローに直結する重要な要素です。入金頻度が少ないと手元の現金が不足し、仕入れやスタッフの給与支払いに支障をきたしかねません。
この点、決済代行会社によっては翌日入金や月2〜6回の入金に対応しており、資金繰りの改善に役立ちます。ただし、入金回数が多いほど振込手数料の負担が増える傾向があるため、コストと資金繰りのバランスを見極めて選びましょう。

初期費用・月額費用・決済手数料のコスト構造比較

導入コストを正確に比較するためには、4つのコスト構造を理解する必要があります。
・初期費用:決済端末の購入費や導入サポート費用
・月額費用:システム利用料や保守費用
・決済手数料:決済ごとに発生する手数料(売上の数%)
・トランザクション料:通信処理ごとに発生する固定費用

これらを総合的に比較し、最もコストパフォーマンスの高いサービスを選定します。

クレジットカード決済導入はPOSレジ・モバイルオーダー連携が鍵

飲食店におけるクレジットカード決済の導入は、POSレジやモバイルオーダーとの連携が重要です。決済と注文業務を一元化することで、会計業務を大幅に効率化できます。
取得した顧客データを活用することで、再来店促進や継続的な売上アップの基盤が構築されます。単なる決済端末の設置にとどまらず、店舗の利益を最大化する仕組みを整えましょう。

飲食店における決済とオペレーションの一元化

キャッシュレジスター(ガチャレジ)と独立した決済端末を使用すると、人的ミスが発生しやすくなります。金額の二度打ちなどが発生し、会計業務に手間がかかるためです。
この課題は、POSレジと決済端末を連携させることで解消できます。注文データが自動的に連動し、正確な会計が可能になるためです。
さらに、お客さまのスマートフォンでQRコード(※1)を読み取るモバイルオーダーを導入するのも効果的です。注文から決済までの業務を、大幅に削減できます。

※1『QRコード』は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

顧客データ活用による再来店促進と売上アップ

モバイルオーダーと決済を連携させれば、お客さまはスマートフォンでの注文からお会計までを一度で完了できます。スタッフを呼んで会計を待つ手間がなくなり、お客さまの負担も、店舗のオペレーション負荷も軽減されます。
さらに、モバイルオーダーサービスの中には、注文時にLINE公式アカウントと連携し、個人のLINE IDと注文履歴を紐づけられるものもあります。

このデータを活用すれば、来店頻度や好みに合わせたメッセージ配信も可能になります。効果的なアプローチを重ねることが、再来店促進と売上アップの実現につながります。

まとめ:クレジットカード決済導入で売上アップと業務効率化を実現

カフェでタッチ決済をする女性の手元

本記事では、クレジットカード決済の導入手順や費用について解説しました。
自店舗に最適なシステムを導入するために、以下のポイントを押さえておきましょう。

・クレジットカード決済はキャッシュレス全体の8割以上を占め、未対応は顧客の機会損失に直結する。
・決済代行会社を利用することで、初期費用や月額費用を抑えつつ、複数ブランドの一括導入が可能になる。
・導入の際は、決済手数料だけでなく、資金繰りに直結する入金サイクルを確認することが重要である。
・POSレジやモバイルオーダーと連携させることで、人的ミスの防止や会計業務の効率化が図れる。
・取得した顧客データを活用し、LINE連携などの施策を行うことで、再来店促進と売上アップが実現できる。

クレジットカード決済の導入を機に、店舗の業務効率化と売上アップをめざしましょう。

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監修:ダイニー編集チーム
飲食店向けDX・POS・モバイルオーダー領域の情報発信を行うダイニーのコンテンツ編集チーム。
飲食業界のトレンド、店舗運営、インボイス制度などの最新情報を調査・整理し、飲食店経営者や店舗責任者に役立つ情報を発信しています。

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