コラム
2026.08.17
キャッシュレス決済の最新普及率と飲食店の手数料対策|2026年最新データで解説
- 基礎情報
2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%に達し、飲食店における対応は顧客獲得のための必須要件となっています。一方で、決済手数料の負担増は店舗の利益率を圧迫する深刻な課題です。単に決済手段を増やすだけでは費用が増加するばかりであり、経営状況を悪化させるリスクを伴います。
本記事では、最新の市場動向と手数料のリアルな実態を解説し、決済を通じた顧客データの取得・活用によって売上拡大を実現する次世代の店舗戦略について詳しく解説します。
出典:2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省
キャッシュレス決済の普及率と飲食店における最新動向

ここでは、最新の公的データからキャッシュレス決済の普及状況を整理します。決済比率は政府目標を上回るペースで上昇を続けており、飲食店にとって未対応は機会損失に直結します。
以下では、最新の決済比率と政府目標、決済手段別の利用内訳、そして世代を問わず広がる利用動向を順に解説します。
キャッシュレス決済比率は58.0%に到達

経済産業省が2026年3月31日に公表した最新データによると、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%に到達しました。政府は2025年の中間目標を達成し、2030年までに65%、将来的には世界最高水準の80%まで引き上げることをめざしています。
出典:2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省
この数値は、消費者の過半数が現金以外の支払いを選択していることを意味します。飲食店にとってもキャッシュレス決済への対応は必須です。現金のみの取り扱いは、顧客の来店動機を削ぎ、大きな機会損失を招くリスクがあります。
キャッシュレス決済手段の利用内訳と世代別の利用動向
決済手段の内訳を見ると、クレジットカードが82.7%と大部分を占めています。次いでコード決済が10.2%、電子マネーが3.7%、デビットカードが3.4%と続きます。
出典:2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省
さらに注目すべきは、電子マネー利用の世代を問わない広がりです。総務省統計局「家計消費状況調査年報(令和6年)」によると、電子マネー利用世帯の1か月あたり平均利用金額は31,997円と過去最多を更新し、すべての年齢階級で前年から増加しました。なかでも40歳未満(前年比+9.1%)や50〜59歳(同+8.9%)で伸びが大きく、70歳以上でも月平均28,319円(同+1.4%)と着実に増加しています。幅広い年齢層で利用が定着しつつあるなか、全世代に対応できる決済環境の整備が飲食店に求められています。
出典:家計消費状況調査年報(令和6年)結果の概況(電子マネーの保有・利用状況)|総務省統計局
キャッシュレス決済導入で飲食店が直面する手数料課題

キャッシュレス決済の普及が進む一方で、飲食店は決済手数料の負担増という深刻な課題に直面しています。帝国データバンクの調査によると、飲食店の支払手数料比率は平均2.94%に達しており、薄利多売のビジネスモデルにおいて利益を大きく圧迫する要因となっています。単に決済手段を増やすだけでは費用が増加するばかりであり、経営状況を悪化させるリスクを伴います。
キャッシュレス決済の手数料負担は平均2.94%に増加
普及が進む一方で、決済手数料の高騰が飲食店の利益を圧迫しています。帝国データバンクが2026年4月17日に公表した調査によると、小売業の支払手数料比率は10年で45%増加しました。
特に飲食店における支払手数料比率は平均2.94%に達しています。薄利多売が基本となる飲食業界において、売上の約3%が手数料として消える状況は深刻です。利益率を維持するためには、抜本的な対策が不可欠です。
キャッシュレス決済の単なる導入は利益を圧迫するリスク
決済手段を増やすだけの施策は、店舗の経営状況を悪化させる危険性を伴います。手数料を単なる決済のための費用として捉えた場合、売上が増えても手元に残る利益は減少する構造だからです。
この課題を解決するためには、発想の転換が必要です。手数料をコストではなく、売上を向上させるための投資と位置づける戦略が求められます。決済を通じて新たな価値を生み出し、手数料以上の利益を確保する仕組みづくりが重要です。
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キャッシュレス決済の種類とそれぞれの特徴

店舗に導入される主な決済手段は、支払いタイミングによって後払い、即時払い、前払いの3つに分類されます。代表的な手段としてクレジットカード、スマートフォンを用いたコード決済、交通系などの電子マネーが挙げられます。
それぞれの決済手段でユーザー層や利用シーンが異なるため、店舗の客層や単価に合わせて適切な決済サービスを選定することが、顧客満足度の向上とスムーズな会計業務の実現に繋がります。
キャッシュレス決済(クレジットカード・後払い)
クレジットカードは、利用額を後日まとめて支払う後払い方式の決済手段です。高単価な決済に非常に適しているという特徴があり、飲食店においても最も高い利用シェアを誇ります。
接待や宴会など、支払い金額が高額になるシーンで頻繁に利用されます。客単価の高い店舗や、コース料理を提供する飲食店にとっては、顧客の利便性を高めるために欠かせない決済手段です。
キャッシュレス決済(コード決済・即時払い)
コード決済は、スマートフォンを利用して即座に代金を引き落とす即時払い方式です。若年層を中心に急速に普及しており、日常的な少額決済でよく使われます。
顧客は専用アプリを起動し、店舗のQRコード(※1)を読み取るか、画面を提示するだけで支払いが完了します。ランチタイムやカフェなど、回転率を重視する店舗との相性が良い決済手段です。
※1『QRコード』は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
キャッシュレス決済(電子マネー・前払い)
電子マネーは、事前に金額をチャージして利用する前払い方式の決済手段です。交通系ICカードなどが代表的であり、スピーディーな会計が求められる場面で強みを発揮します。
専用端末にかざすだけで瞬時に決済が完了するため、レジ前の混雑緩和に直結します。駅構内の店舗や、テイクアウト専門店など、短時間で多くの顧客をさばく必要がある飲食店に最適です。
キャッシュレス決済を売上拡大に繋げるデータ活用戦略
手数料負担そのものを引き下げることが難しい以上、手数料を上回るリターンを生み出す仕組みが必要です。その鍵となるのが、決済を単なる会計処理で終わらせず、顧客データの取得と活用に繋げることです。これにより、決済は費用が出ていくだけの処理から、売上を生み出す起点へと変わります。
誰が、いつ、何を注文したかというデータを蓄積し、LINEなどを活用したCRM施策と連携させることで、効果的なリピート販促が可能になります。モバイルオーダーとPOSレジを組み合わせたシステム環境を構築し、データに基づく店舗運営を行うことが利益の最大化に直結します。
キャッシュレス決済を通じた顧客データの取得
手数料負担を乗り越えるには、決済を通じた顧客データの取得が鍵となります。従来のキャッシュレジスター(ガチャレジ)や現金払いでは、顧客属性や購買履歴を可視化することは不可能でした。
しかし、最新の決済システムを活用すれば、誰が、いつ、何を注文したかというデータを蓄積できます。この顧客データの蓄積こそが最大の資産となり、次なる売上拡大に向けたマーケティング施策の基盤となります。
キャッシュレス決済データとLINE連携によるリピート販促
取得した顧客データを活用し、LINEと連携したリピート販促を実施することが極めて効果的です。過去の注文履歴や来店頻度に基づいて、顧客ごとに最適なメッセージを配信できます。
例えば、特定のメニューを好む顧客に新商品の案内を送ることで、再来店や追加注文を強力に促進します。データに基づく精密なCRM施策を展開することで、決済手数料を上回る利益を生み出すことが可能です。
キャッシュレス決済とモバイルオーダーによる業務効率化
データ活用に加えて、モバイルオーダーによる業務効率化も重要な戦略です。お客さま自身のスマートフォンで注文と決済を完結させることで、店舗側の負担を大幅に軽減できます。
オーダーテイクの削減や人的ミスの防止だけでなく、キャッシュドロアの現金管理コストも削減可能です。業務効率化による人件費削減を実現し、スタッフは接客サービスの向上に専念できるようになります。
キャッシュレス決済の課題を解決するダイニーのシステム
ダイニーは、飲食店の売上アップを強力に支援するプラットフォームです。ダイニーモバイルオーダーを通じて顧客情報を自動で取得し、POSレジに蓄積・分析することが可能です。
取得したデータを活用し、LINEと連携した効果的なリピート施策を実現します。単なる業務効率化や人的ミスの削減にとどまらず、顧客満足度の向上と継続的な売上拡大を先導する次世代の店舗戦略を提供します。
ダイニーは、顧客情報を自動取得しLINE連携でリピート販促を実現する、飲食店のための売上アッププラットフォームです。システム導入のご相談や詳細な機能については、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ:キャッシュレス決済を利益拡大の投資に変えるために
2026年現在の飲食店経営において、キャッシュレス決済は単なる会計手段から、店舗の利益を左右する重要な戦略ツールへと変化しています。手数料負担という目の前の課題を解決するためには、決済をデータ取得の機会と捉え、売上向上に繋げる視点が必要です。
・2025年の決済比率は58.0%に達し、未対応は深刻な機会損失を招く
・平均2.94%に高騰する手数料は、飲食店の利益を大きく圧迫する
・決済手段ごとの特徴を理解し、客層に合わせた適切な選定が求められる
・顧客データを取得し、LINE連携によるリピート販促で売上を最大化する
・モバイルオーダーとPOSレジの連携で、業務効率化と人件費削減を実現する
決済を会計処理で終わらせず、顧客とつながり、リピート売上を生み出す起点として活かすことが重要です。最新のシステムを積極的に活用し、利益を最大化する強固な店舗運営をめざしましょう。
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監修:ダイニー編集チーム
飲食店向けDX・POS・モバイルオーダー領域の情報発信を行うダイニーのコンテンツ編集チーム。
飲食業界のトレンド、店舗運営、インボイス制度などの最新情報を調査・整理し、飲食店経営者や店舗責任者に役立つ情報を発信しています。









